『ハチミツとクローバー』

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ハチミツとクローバー スペシャル・エディション (初回限定生産)
照れくさくなるほどの青春。
だけど、誰にとっても忘れられない大切な時が、
そこにはぎゅっと詰まっている。

みんながみんな片思い。
交錯するベクトルは互いの方向には向かわない。
でも、
大好きなその人のために、
自分に出来ることは一体なんだろう。
ただそれだけにココロをくだくこと。

私は、原作本ではなくて、アニメちら見派だったのだけど、
その世界観がとても上手に映像化されているなあと感じた。

マンガから抜け出したようなそれぞれのキャラが、
とてもよかった。
はぐちゃんの笑顔の可愛いことったらないし。
そりゃあ竹本くんでなくても、ふにゃあ、としちゃうってもんだ。

美大が舞台ということもあってか、
映像もとてもキレイだったこともよろし。
仲間っていいよねぇ、ってこともまたよろし。

この作品のキャラの中では、
やっぱり真山がスキなんだろかな私、としては、
演じたのが加瀬 亮くんだったことに清き一票。
softbankの「結婚しよう」CMも胸がキューンとくるね。

甘酸っぱくって、不器用で、まっすぐに誰かを好きになる気持ち、
思い出したくなったら、こんな一本もいいかもしれない。


2007.2.11 DVDにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2006年公開作品
公式サイト 
【監督】高田雅博
【キャスト】櫻井翔 蒼井優 伊勢谷友介 加瀬亮 関めぐみ

(※別ブログ掲載記事を編集)
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# by satsukiloves | 2007-02-11 01:00 | ハ行

『ダメジン』

☆さつき・2月のイチオシ☆

d0107263_21491970.jpgダメジン デラックス版


リョウスケ(佐藤隆太)、ヒラジ(緋田康人)、
カホル(温水洋一)のダメジン3人組は、
働かずに生きていく方法を日々真剣に実験中。
ある日猫じじい(笹野高史)から、
「ダラダラしているならインドへ行け。インドなら一生ブラブラしていられる」と聞き、
インド行きを夢見るようになるが…。


ゆるい。
実にゆるい。
これは、タイトルどおり、「ダメな人たち」のお話。

導入部で「そんなもの焼いて食うなよ~」とドン引きしてしまった私だが、
中盤にさしかかるにつれ、どうにもこのダメジンたちが愛しく思えてくる。
なぜか?
この人たちの「ダメ」は、所謂一般社会から外れているがゆえの「ダメ」であって、
ホントはぜんぜんダメじゃないのかもしれないから。
この人たちのゆるくて固い友情やら、またまたゆるい団結力やら、
最後は「ダメでもいいじゃん」と思わせちゃうんだからスゴイ。

一生夏休みではいられないけれど、
「ダメなりに生きる」
おお、大事だぁ。

だれが脇役なんだ、というくらいに共演陣がすべて見逃せないのも、
この映画のおいしいところ。
市川実日子ちゃんのダメな可愛らしさも、
ふせえりさんの芸達者ぶりも、
笹野高史さん(日本アカデミー最優秀助演男優賞おめでとう!!)と
岩松 了さんのからみも絶品。
ホントは唯一まともな社会人(のはず)の役どころ、吉岡秀隆くんは、
天才的なすっとボケをかましてくれます。抱腹。
緋田康人さんって、えっと誰だっけ?と思っていたら、
初代ビシバシステムだったぁ。わ~い。

心がくたびれたら、な~んにも考えずにまた観たくなるだろうなの一本。
監督は『時効警察』(あらま!続編決定だ!)の三木聡氏。
なるほど、そうだったのかこのゆるさ。
ちなみに、撮影から公開まで4年の歳月を要したというこの作品。
だめよ、こんな面白いものお蔵入りにしちゃ。

私的☆印 ★★★★☆
2007.2.10 DVDにて

2006年公開作品
公式サイト
【監督】三木 聡
【キャスト】佐藤隆太、緋田康人、温水洋一、市川実日子
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# by satsukiloves | 2007-02-10 01:00 | タ行

『私の頭の中の消しゴム 日本劇場公開版』

d0107263_201076.jpg私の頭の中の消しゴム

無口で無愛想な大工のチョルス。
つらい過去を持ちながらも、
明るく生きる社長令嬢のスジン。
あるハプニングをきっかけに恋に落ちたふたりは、
父の反対にもめげず結婚。
幸せなはずのふたりだったが、
日に日にもの忘れのひどくなったスジンは、
ある日若年性アルツハイマーだと宣告される。




普段は観ないの。病気モノ、ラブストーリー。
でも観てみました。

もの忘れといえば他人事ではなく、
アルツハイマーは病気なので、
誰にでも起こる可能性があるわけだ。

日本のテレビドラマ「Pure Soul~君が僕を忘れても」が
基になっていることは知っていて、
確か観ていた記憶もあったので、
残酷なこの物語はわかっていたのだけど、
韓国映画ならではの丁寧さで、
新しいラブストーリーがそこにあった。
とにかく台詞がきれい。
チョン・ウソンがかっこいい。

新しい記憶から失われていくこの病。
愛した人との大切な思い出が奪われていく中で、
魂の呼び合う声だけはきっと。
そんなラストシーンにほんの少しだけ救われる。


2007.2.10 Movie Plusにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2004年/韓国
公式サイト
【監督】 イ・ジェハン
【キャスト】 チョン・ウソン ソン・イェジン
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# by satsukiloves | 2007-02-10 01:00 | ワ行

『それでもボクはやってない』

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ある青年が通勤電車の車内で痴漢に間違われ、
その後1年にわたる裁判を経験していく姿を通して、
日本の刑事裁判制度の問題点を明らかにする
“とことん社会派”な作品(公式HPより)


無罪≠無罪。
これが本当にこの国の司法の現実なら、
なんてコワいこと。
この映画では「痴漢行為」という、
日常の生活の中で起こりうる冤罪を取り上げているが、
果たして、それ以外の犯罪行為ではどうなんだろう。



「冤罪」に屈しない「被告人」(だって、やっていないのだから)と、
それを支える人々が求め続ける「真実」。
そして、それを市民である彼ら自身が自ら立証することで、
この裁判に立ち向かっていく。

11年ぶりにメガホンを取った周防監督が、
3年以上の取材を経て作り上げたというこの映画。
確かに以前の作品とは毛色が違うけれど、
ほとんどが法廷シーンでありながら、
143分の長丁場をぐいぐいひっぱり一気に観せる、
やはりエンタな監督なんだろうと思う。
リアルを追求したとはいえ、やっぱりこれは映画なのだ。

私は「台詞を言ってないっぽい」お芝居をする役者さんに惹かれるので、
(いまやメジャーになりつつあるけど)加瀬 亮くんの起用は、
正解だったんじゃないかな。

あと数年で導入が決まっているというのに、
お上がなかなか親切に解説してくれない裁判員制度を前に、
「日本の裁判の現況」に対して、こんな一石を投じる映画がある。
しかし、それはまた、ネームバリューのある監督だから出来たことなのか、とも。

女性の立場からして、痴漢は許せん。絶対に。
卑劣で理不尽で、こっちからしたら死刑相当。
そのくらい許せん行為なのだ。

この映画を観て、女性が被害に対して声をあげることを、
躊躇しないでほしいとも思い、
だからこそ、この国のしくみの矛盾点が、
国民の参加によって改善されるのならば、それはいいことなんだけど。

問題提起な一本でした。
映画館で観られてよかった。


2007.1.31 平塚シネプレックスにて
私的☆印  ★★★☆☆

2007年公開作品
公式サイト
【監督】 周防正行
【キャスト】 加瀬 亮 役所広司 瀬戸朝香
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# by satsukiloves | 2007-01-31 01:00 | サ行

『男はつらいよ 寅次郎紅の花』

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男はつらいよ 寅次郎紅の花
『男はつらいよ』第48作

残念ながら、この作品を最後に、
寅さんは長い長い旅に出てしまいました。

まるで、満男くんの恋の成就を見届けるかのように。


たくさんのマドンナたちとのエピソードも素敵だけれど、
やっぱり寅さんとリリーさんは一番お似合いなんだよね。

きっとまたどこかでこのふたりはばったり巡り会って、
ケンカしながら暮らしてみたりするのかもしれない。

終盤、満男くんのエピソードが増えたのは、
渥美さんの体調が思わしくなかったからだと、後で知りました。
満男くん役の吉岡くんは、
「渥美さんより出番が多いこと」に恐縮していたそう。

時折、吉岡くんのコミカルなお芝居の端に、
私は渥美さん、いや、私にとっては寅さん、を観ています。
もしかしたら、すごい財産残してくださったのね。渥美さん。


2007.1.20 BS2にて
私的☆印  ★★★☆☆

1995年公開作品
【監督】 山田洋次
【キャスト】 渥美 清 浅丘ルリ子 田中邦衛 後藤久美子 吉岡秀隆
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# by satsukiloves | 2007-01-27 01:00 | ア行

『モンスター』


d0107263_21544538.jpgモンスター

愛を知らない娼婦、アイリーンは、
ある夜立ち寄ったバーで、
同性愛者の少女セルビーと出会う。
アイリーンは、セルビーに希望を見出し、
2人で新しい生活を始めるため
最後の客を取るが…






アメリカ初の女性連続殺人犯として、
「モンスター」と呼ばれた女性アイリーン・ウォーノスの
なんとも切なく痛々しい人生。

翻弄されているようにみえて、
実はアイリーンを翻弄するセルビーの冷たい瞳。

いや、痛い。
そして、怖い。

本当に痛いのは、愛であり、
本当に怖いのは、愛であるのか。
ただし、この主人公も、愛される少女も、
(性癖という意味でなく)歪んだ愛情しか知り得ない。
だからこその怖さ。

美しきシャーリーズ・セロンが、本作のために、
13kgも体重を増やし、すっぴんで演じたことが話題になったが、
私にはそのわずか2年後に「美しき忍び」に戻ったことの方が驚きである。
女優魂おそるべし。


2007.1.21 
私的☆印  ★★★☆☆

2003年/アメリカ
【監督】 パティ・ジェンキンス
【キャスト】 シャーリーズ・セロン クリスティーナ・リッチ
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# by satsukiloves | 2007-01-21 01:00 | マ行

『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』

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男はつらいよ 拝啓車寅次郎様

『男はつらいよ』第47作

靴メーカーに就職して半年、
営業マンとしての仕事に行き詰った満男は、
大学時代の先輩が住む琵琶湖畔、長浜へ。
先輩の妹に一目惚れした満男は、
偶然、寅次郎と再会するが…。


本作は、ほとんど満男くんの恋の話が中心で、
寅さんの活躍シーンは少ないんだよね。
でも、やっぱりいまひとつ頼りない満男くんへの恋愛指南は健在。

旅の空なら頼れるけれど、
家族だったらちょっと困る、
それが私のイメージする寅さん。

でも、満男くんにとってはいつも頼りにしたい伯父さんで、
ふたりは本当にいいコンビだと思う。
満男くんが家庭を持ったなら、ふたりのコンビはどうなるのか、
そんな場面も観てみたかったね。


2007.1.20 BS2にて
私的☆印  ★★☆☆☆

1994年公開作品
【監督】 山田洋次
【キャスト】 渥美 清 牧瀬里穂 小林幸子 山田雅人 吉岡秀隆
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# by satsukiloves | 2007-01-20 01:00 | ア行

『男はつらいよ 寅次郎の縁談』

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男はつらいよ 寅次郎の縁談

『男はつらいよ』第46作

大学卒業を間近に控えながらも、
なかなか就職の決まらない満男は、
ある日、父・博とケンカをし、
家を飛び出してしまう。
さくらに頼まれ、
瀬戸内の島まで満男を連れ戻しに来た寅次郎は、またしても美女に一目惚れしてしまい…


これまた寅さんなんで、
安心して観ていられるのがお約束なんで、
もうそれでいいんです。

島を離れるシーン、
今回は、寅さんが頼もしく、満男くんの「情けな」ぶりが炸裂の一本。
ごめんなさいっ。

2007.1.16 NHK BS2にて
私的☆印  ★★☆☆☆

1993年公開作品
【監督】 山田洋次
【キャスト】 渥美 清 松坂慶子 島田正吾 吉岡秀隆  
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# by satsukiloves | 2007-01-16 01:00 | ア行

『虹をつかむ男』・『虹をつかむ男~南国奮斗篇』

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虹をつかむ男

渥美 清さんの急逝によって、
松竹のお正月映画として作られた作品。
「日本のお正月が変わります」とうたいながら、
2作でバトンタッチされてしまったので、
お忘れの方も多いのではないだろうか。
映画を愛してやまない映画館主と、
彼が巻き込んでいく人々との交流が、
名画の断片を交えて描かれる、
まさにお正月向け映画なのである。


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虹をつかむ男 南国奮斗篇

この2作品、本編と続編でありながら、
主人公たちのバックボーンの設定が変わっていて、
ひとつの記事にまとめるのもどうか、
と思うくらい違うのだが、
「何で今まで観てなかったのか!私!」
というくらい楽しめたので、
やはり、まとめてオススメしておきたい。
両方観て、と。


1作目は渥美さん(=寅さん)へのオマージュでもあるのだけど、
物語の出来としてはやはり「南国奮斗篇」の方がファンが多いようである。
ホントにいいタイミングで笑わせてくれるんだ。
と・く・に、吉岡秀隆ファンならば、これは見逃してはならんでしょう。
10年前の作品なのだが、実はこの1本の中に、
純あり、満男あり、コトーあり、茶川あり、とチェックを入れたのは、
多分私だけではあるまい。

いやいや、吉岡くんファンのみならず、
西田敏行さんの芸達者ぶりだけでも十分楽しめるし、
西田さん演じる「かっちゃん」の映画にかける情熱には、
胸を打たれるものがあります。
女優さんたちもとてもきれいなんだな。
笑って泣ける映画が好きな方ならば、
やはりこの邦画観ておいて損はないです。絶対。


2007.1.15 VHSにて
私的☆印  ★★★★☆

1996年/1997年公開作品
【監督】 山田洋次
【キャスト】 西田敏行 吉岡秀隆 
        (虹をつかむ男) 田中裕子
        (虹をつかむ男 南国分奮斗篇) 松坂慶子 小泉今日子
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# by satsukiloves | 2007-01-15 01:00 | ナ行

『八月の狂詩曲』

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八月の狂詩曲(ラプソディー)

長崎に近い山里のおばあちゃんの家で、
夏休みを過ごす4人の孫。
そこへハワイから一通のエアメールが届く。
おばあちゃんには幼い頃生き別れた兄がいて、
その息子だと名乗るクラークからの手紙には、
「父が亡くなる前にあなたに会いたがっている」
と書かれていた。





原爆でおじいちゃんを亡くし、
ただつつましく暮らすおばあちゃんと、
まだ青春前を謳歌する若い命である4人の孫たち。
見終わった今になってその対比を感じた。

そして、ハワイからやってきたクラークとのふれあいの中で、
すべてを受け入れていたかのように見えたおばあちゃん。
でも、「ピカ」はきっとまだ終わっていなかっただろう。

♪わらべは見たり 野中のバラ

この歌を耳にするたび、きっとラストシーンを思い出すだろう。
声高に叫ばないけれど、静かに語りかけてくる長崎がそこにある。
黒澤作品は数多く観ているわけではないが、
「観てよかった」と思わせてくれた作品。


2007.1.14 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

1991年公開作品
【監督】 黒澤 明
【キャスト】 村瀬幸子 吉岡秀隆 大寶智子 鈴木美恵 伊崎充則  リチャード・ギア
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# by satsukiloves | 2007-01-14 01:00 | ハ行

『大奥』

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母にせがまれて劇場にお供して参りました。
いや、西島くん観たかったし。

衣装が絢爛豪華でした。
杉田かおるがとてもよかったです。
スキャンダル撒いてないで、
女優業に専念していただきたい、ぜひ。
仲間ちゃんは若いのでもちろんですが、
うるさ方を演じる女優陣の中では、高島礼子さんのアップが美しかったです。

でも、2時間ドラマでもよかったんじゃないの?

絵島(江島)生島事件は、歌舞伎や映画でも、
幾度も取り上げられた題材だそうで、
若かりし頃、その映画を観た記憶があるという母曰く、
「仲間ちゃんじゃ若すぎてきれいすぎる」とのことでした。


2007.1.12 海老名ヴァージンシネマズにて
私的☆印  ★☆☆☆☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 林 徹
【キャスト】 仲間由紀絵 西島秀俊 井川 遙 及川光博 
        杉田かおる 高島礼子 松下由紀 浅野ゆう子
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# by satsukiloves | 2007-01-12 01:00 | ア行

『男はつらいよ 寅次郎の青春』

d0107263_2159287.jpg男はつらいよ 寅次郎の青春

『男はつらいよ』第45作

宮崎、日南海岸を舞台に、
寅さんと理容店の女店主(風吹ジュン)、
満男と泉(後藤久美子)の恋が展開。





そりゃあもう寅さんなんで、
そりゃんもう満男くんなんで、
もうそれでいいんです。
ちなみに、満男くんの((が)勝手に)恋敵(と思い込むの)が、
永瀬氏です。

う~。私には選べません(笑)


2007.1.6 NHK BS2にて
私的☆印  ★★★☆☆

1992年公開作品
【監督】 山田洋次
【キャスト】 渥美 清 風吹ジュン 永瀬正敏 吉岡秀隆
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# by satsukiloves | 2007-01-06 01:00 | ア行

『博士の愛した数式』

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博士の愛した数式

「僕の記憶は80分しかもたない」

シングルマザーの家政婦、杏子が
担当することになった「博士」は
交通事故の後遺症によって、
記憶が80分しかもたない。
家政婦に息子がいることを知った博士は、
彼を連れてくるように、といい、
家政婦とその息子「√(ルート)」との
おだやかな日々が始まる。


原作との大きな違いはすでに冒頭にある。
小説は、家政婦(杏子)によって語られているが、
映画では成人し数学教師となったルートによって、
三人(または四人)の物語が綴られていく。

博士がこよなく愛した美しい数式たちが、
黒板に描かれることによってその輝きを増し、
わかりやすく私たちに伝えられる。
数学が苦手だった誰もが、
「こんな数学の先生に教わりたかった」と思うはず。

小説や漫画を原作とした映画が圧倒的数を占める昨今、
どうしても「原作派」いや「映画派」という話になるけれど、
私はそのどちらも本当に美しいと感じ、
まさに「原作と映画が恋をしている」そんな作品だと思う。

小泉監督の世界観そのままの映像の美しさ、
寺尾 聡演じる「博士」の聡明さゆえの悲しみ、
すべての調和が取れていて、
静かな物語だけれど、全編を包む空気感が心地良い。
なにより、深津絵里の放つ清潔さこそが、
この作品を支えていると私は感じた。

強いていうならば、
オープニングとエンディングの音楽が重厚すぎると私は感じたのだけれど、
それはきらめきを放つ大切な日々の裏側に付き纏った、
博士をとりまく深い深い悲しみだったのかもしれない。

でも、
原作にはないエンディングのシーンが、私はとても好きだ。
美しい日本映画に出会えてよかった。


2007.1.3 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 小泉堯史
【キャスト】  寺尾聰 深津絵里 齋藤隆成 吉岡秀隆 浅丘ルリ子
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# by satsukiloves | 2007-01-03 01:00 | ハ行

『学校Ⅱ』

d0107263_19312767.jpg学校Ⅱ

北海道の養護学校を舞台に先生と生徒の心の交流を描いたヒューマンドラマ「学校」の第2弾。

はい、吉岡くんのおかげでいい映画に出会えました。
山田組常連の神戸 浩さんの名演もさることながら、
共演陣も素晴らしい。
「日本映画の良心」は健在ということでしょう。
吉岡秀隆くん演じる高志が、
職場体験の場になじめず、
初めて接する社会の壁に苦しむシーンでは、
ホントに泣かされます。


卒業式の場面で映画はエンディングをむかえますが、
巣立つ彼らがこれからどんな波にもまれていくのか、
生徒達は「学校」の中で確かに成長するのだけれど、
決してハッピーエンドなだけの映画ではないということ。
純粋であるが故の残酷、
知らないことに対する我々の畏怖も含めて、
深く心に残る一本でした。


2007.1.2 VHSにて
私的☆印  ★★★★☆

1996年公開作品
【監督】 山田洋次
【キャスト】 西田敏行 吉岡秀隆 中村富十郎 いしだあゆみ 永瀬正敏
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# by satsukiloves | 2007-01-02 01:00 | カ行

『アイ・ラブ・ニッポン』

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天鳥朱鷺男(アトリトキオ)、通称TOKIO(永瀬正敏)は、
フィリピン娘のバナナ(ルビー・モレノ)と知り合い、
親しくなるが、彼女が持つ情報のため、
ある事件に巻き込まれていく…


日本、台湾、シンガポール、タイ、マレーシア、香港の
アジア六カ国の若手監督たちが連作する多国籍ムービー、
「アジアンビート」シリーズ第一弾。

これは、TOKIOがニッポンを出るまでの物語。



当時としてはかなり画期的な企画だったけれど、
その後もこれほど多国籍にわたるロード・ムービーは無いな、多分。

2作目以降、主人公TOKIOはアジアを旅する(せざるを得ない)のだけど、
行く先々で事件に巻き込まれていく。
安住の地ははたしてどこなのか。行き着くことは出来るのか。

いやもう、何回見たかわかりません。
ご近所のTUTAYAさま、全6本置いててくれてありがとう。
無断でレンタル落ちに廻さないでくださいね。

アジアからの風が私に吹き始めたひとつのきっかけは、
このシリーズだったかもしれない。
いまだにTOKIOは理想の男性です。
若き日の永瀬氏の魅力がぎゅっと詰まっていて、
その後の「濱マイクシリーズ」へと私を導いたもんです。

ちなみに、このブログのタイトルは、
このシリーズの仕掛人、林 海象監督のデビュー作から勝手に拝借いたしました。
多謝。


2007.1.1 VHSにて
私的☆印  ★★★★★

1991年公開作品
【監督】 天願大介
【キャスト】 永瀬正敏 ルビー・モレノ ユキオヤマト 鰐淵晴子
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# by satsukiloves | 2007-01-01 02:00 | ア行