『明日の記憶』

d0107263_21342652.jpg明日の記憶

 広告会社の営業マンとして働く雅行は、
 大きなプロジェクトを任され仕事は順調、
 娘の結婚も控え、多忙な日々を送っていた。
 50歳を目前にした頃、原因不明の体調不良に襲われ、
 クライアントとの重要な打ち合わせを忘れる、
 同じものを何度も買って帰るなどの症状が現れる。
 心配した妻になかば強引に連れて行かれた病院で、
 雅行は医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。




「若年性アルツハイマー」、誰にでも起こりうる可能性がある病、
「ゆっくり死んでいく」という恐怖に主人公と妻は向き合っていく。
実際はきっともっと壮絶なのだろう。
けれどこれは映画なのだから、ひとすじの光があっていい。

比較的テンポよく進んでいく前半と、
在宅となってからの後半との対比が主人公の心情を映していて、
病そのものよりもっと深いところ、「生きる」ことについて考えさせられる。
そして、家族であるということの重さと大切さと。

樋口可南子さんは『阿弥陀堂だより』(後日、番外編でUP予定)を観て、
なんて素敵な女優さんなんだろうと再認識したのだが、
この映画でも美しくて聡明で繊細な演技をみせてくれる。

渡辺 謙さんの演技に迷いがないことはもちろんのこと、
彼自身が原作を読んで映画化を切望したこの作品、
まさに渾身の一作、と言っていいと思う。
とても丁寧な作品である。


2007.3.6 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2006年公開作品
公式サイト
ほぼ日イトイ新聞 『明日の記憶』とつきあう。
【監督】 堤 幸彦
【キャスト】 渡辺 謙 樋口可南子 
[PR]
# by satsukiloves | 2007-03-06 01:00 | ア行

『ギミー・ヘブン』

d0107263_11374261.jpg
ギミー・ヘブン スタンダード・エディション

 25,000人にひとり、といわれる、
 五感のうち、ひとつの感覚に附随して
 別の感覚が引き起こされる“共感覚”。
 盗撮サイトの管理人・新介は生まれつき
 “共感覚”という特異な性質を持っていた。
 ある日盗撮カメラを設置した女性が
 謎のマークを残し失踪したことから事件は始まる…。




私の見ている「赤」は、あなたが見ている「赤」と同じ色だろうか。
そんなことを考えたことがある。
「赤」という共通認識は持っているけれど、
五感そのものは誰かと共有することが出来ない。
そのことを思い出した。

江口さんとあおいちゃんに惹かれて観てみたのだけれど、
ちょっと期待のほうが大きかったかな。
このシーン長すぎるな、と感じる場面が何ヶ所かあって、
全体がもっとコンパクトにまとまっていたらよかったな、と。

エンディングシーンの映像の美しさが際立ち、
切なさが込み上げてくるだjけに、
共感覚者の痛みを引き金とするには、
事件の動機がいまひとつわからなかったことが残念。
江口さん扮する新介の痛みが描かれていなかったのは、
「対比」させるためだったのかなぁ。

でも、「共感覚」というものを初めて知って、
想像力を駆り立てられました。


2007.3.4 DVDにて
私的☆印  ★★☆☆☆関連ページ

【監督】 松浦 徹
【キャスト】 江口洋介 安藤政信 宮﨑あおい 石田ゆり子 松田龍平 小島聖 鳥肌実
[PR]
# by satsukiloves | 2007-03-04 02:00 | カ行

『キンキー・ブーツ』

d0107263_14265563.jpg
キンキーブーツ

 父親の突然の死により、
 倒産寸前の靴工場を受け継いだチャーリー。
 なんとか工場を守りたいと奮闘する彼は、
 偶然ドラッグクイーンのローラと出会ったことで、
 彼らのためのセクシーなブーツを開発しようと思いつく。






素敵ムービー!
絶対オススメの素敵ムービーです。

オープニングで、
「あ、この映画、私絶対好きだな」と感じて、
最後まで裏切られることなく観せてくれました。

キャラクターが立っていてとてもいい。
気弱なチャーリーとドラッグクィーンのローラ、
互いに弱さを克服しながらひとつの目標に向かっていく時、
周囲の者にも変化が起こり、あたたかい気持ちになる。
エンドロールでは頬がゆるんでる自分に気づきます。

『リトル・ダンサー』『ブラス!』がお好きな方ならば、
きっと気に入ること間違いなし。


2007.3.4 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2005年/アメリカ・イギリス
公式サイト
【監督】 ジュリアン・ジャロルド
【キャスト】 ジョエル・エドガートン キウェテル・イジョフォー サラ=ジェーン・ボッツ
        ユアン・フーパー
[PR]
# by satsukiloves | 2007-03-04 01:00 | カ行

『ゆれる』

d0107263_21194771.jpgゆれる


 東京で成功への道を歩む写真家・猛。
 母の法事で故郷に戻った翌日、
 家業を継ぐ兄と、幼なじみの智恵子とともに
 懐かしい渓谷を訪れる。
 そこで起こったひとつの出来事、
 それは事故なのか、事件なのか。
 ゆれるのは吊り橋と、そして弟と兄の人生……




なんという脚本力。
繊細でいて大胆な絵の切り取り方もひどく印象に残る。
物語全体の構成が素晴らしい。
オリジナル脚本にこだわるという西川監督、
注目されるのももっともだろう。

物語はとつとつと流れていくのだけれど、
気づくと途中何度か息を止めて見入っている自分に気づいた。
特にラストシーンは秀逸。
記憶に残るワンカットになると思う。

そして、いいなあ、香川照之。
私、大好きな役者さんです。
兄・香川VS弟・オダジョー、
同じカットにいるだけで静かな火花が散っているようだった。

西川監督という新しい才能に出会えたよろこびを感じた一本でした。


2007.3.3 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 西川美和
【キャスト】 オダギリ・ジョー 香川照之 伊武雅刀 新井浩文 真木よう子 蟹江敬三

 
[PR]
# by satsukiloves | 2007-03-03 01:00 | ヤ行

『亀は意外と速く泳ぐ』

d0107263_2145363.jpg
亀は意外と速く泳ぐ デラックス版

単身赴任中の夫が気にかけている亀に餌をやることだけが日課の
平凡な主婦スズメ。
ある日、「スパイ募集」の張り紙(?)を見つけ応募すると即合格。
彼女に与えられたミッションは
「できるだけ平凡に暮らすこと」だった…。







「くっだらな~い」と何度口に出したことか。
ところがまたまたハマってしまったのだ、三木ワールドに。
『ダメジン』もそうだったんだけど、
最初「アウトだよ、これ…」と思ったそのあとから、
じわじわそのゆるゆるな世界に入っていってしまい、
気づけば胸がジーンとしてたりするんだな。

今とても、
「普通に暮らす」ってすごく素晴らしいことだよなぁって思う分だけ、
平凡な日々の中の小さな出来事も、
実はとってもキラキラしてたりするのかもって感じさせてくれました。
おもいっきり脱力系のこの映画もやっぱりお気に入りに追加です。

他では観たことないエキセントリックな蒼井 優ちゃんもこれまたナイス!
変わらず脇が皆さん面白すぎでした。
本作のMVPは岡本信人さんにあげようっと。


2007.2.27 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2005年公開作品
【監督】 三木 聡
【キャスト】 上野樹里 蒼井 優 岩松了 ふせえり 要潤 松重豊
        村松利史 緋田康人 温水洋一 松岡俊介 岡本信人
        嶋田久作 伊武雅刀
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-27 01:00 | カ行

『エターナル・サンシャイン』

d0107263_1182971.jpg
エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション

バレンタイン目前のある日、
ジョエルは喧嘩別れした恋人クレメンタインが
自分の記憶を消してしまった事を知り、
ショックのあまり自らも記憶を消すことを決意。
しかし、過去を思い出していくうちに、
彼女と過ごした日々の輝きが
いかに大切なものだったかに気づいていく。




ラブ・ストーリーはあんまり観ないの。
でも観てみました。
う~ん、やられた。これが映画のマジックだね。
仕掛けがおしゃれで、オススメする方が多いことにうなずきました。
ちょっと『マルコビッチの穴』を思い出した私って変でしょかね?

『タイタニック』が苦手な私は、やっとこれで、
「ケイト・ウィンスレットってかわいいじゃん」と思えるようになりました。
芸達者な役者さん揃いなので、安心して観ていられます。

失恋の記憶を消したいと思ったこと、
私はないかな。
だって、どれもこれもが今の私を形成してるから。
ま、いまだにぶっとばしたい奴はいるけどね(笑)


2007.2.26 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2004年/アメリカ
公式サイト
【監督】 ミシェル・ゴンドリー
【キャスト】 ジム・キャリー ケイト・ウィンスレット イライジャ・ウッド
        キルスティン・ダンスト マーク・ラファロ トム・ウィルキンソン
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-26 01:00 | ア行

『ホテル・ルワンダ』

d0107263_1736376.jpg
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション

1994年、アフリカ、ルワンダ。
100日で100万もの罪なき人々が惨殺された。
アメリカ、ヨーロッパ、そして国連までもがこの悲劇を黙殺する中、
ひとりの男が「家族を守りたい」という一念から、
ホテルマンとして培った話術と機転だけを頼りに、
殺されゆく運命にあった1200人の命を救う。
これは真実の物語。




この国で何が起きていたかを克明に描写することをせず、
彼らの「砦」であるホテルでいったい何が起こっていたかを、
家族を守り抜こうとするひとりの男の行動を追うことで描いている。

当初配給先のみつからなかったこの作品は、
この活動をきっかけに日本公開が決定したのだそうだ。
観てわかった。ここにも「良心」があったんだ。

エンディングで流れるテーマソングが耳に残って離れない。
その年、ルワンダで起こっていたことをよく知らずに、
私は私の生きる術を探すことに必死だったっけ。
そうだ。
私は世界のことなんか何にも知らないんだ。

《Million Voices》

Rwanda, Rwanda,
Yeah Rwanda, Rwanda.

They said: "Many are called and few are chosen,"
But I wish some wasn’t chosen
for the blood spilling of Rwanda.

They said: "Meshach Eshach and Abednego,
Thrown in the fire but you never get burned,"
but I wish that I didn't get burned in Rwanda.

They said: "The man is judged according to his works,"
so tell me Africa, what’s your worth?

There’s no money, no diamonds, no fortunes
on this planet that can replace Rwanda…

Rwanda Rwanda

Yeah, Rwanda Rwanda

These are the cry of the children

Rwanda Rwanda

Anybody hear my cry?

If America, is the United States of America,
Then why can’t Africa, be the United States of Africa?

And if England, is the United Kingdom,
Then why can’t Africa unite all the kingdoms
and become United Kingdom of Africa?

Rwanda Rwanda, Rwanda Rwanda
Yeah, yeah.

These are the cries of the children, yeah.

Can anybody out there hear our cries?

Yeah, heavens cry ... Jesus cry.

Lord, did you hear us calling you?
Yeah, Rwanda Rwanda,

Lord, did you hear us calling?
Can you do something in Rwanda?

Rwanda Rwanda, Rwanda Rwanda

I’m talkin' 'bout Jesus; talkin' 'bout
Rwanda Rwanda Rwanda

Talkin' 'bout … talk'n 'bout ...
Talkin' 'bout … talk'n 'bout ...

I wanna play my guitar for Rwanda....

2007.2.25 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2004年 イギリス/イタリア/南アフリカ
公式サイト
【監督】 テリー・ジョージ
【キャスト】 ドン・チードル ソフィー・オコネド- ニック・ノルティ
        ホアキン・フェニックス ジャン・レノ
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-25 01:00 | ハ行

『ダニー・ザ・ドッグ』

d0107263_2084965.jpgダニー・ザ・ドッグ DTSスペシャル・エディション (初回限定生産)

5歳の時に誘拐され、金儲けの道具として
戦うためだけに育てられたダニー。
ある日、絵本の中で見たピアノを初めて目にしたダニーは、
盲目の調律師サムと出会い、彼の奏でた旋律に心惹かれる。
ある出来事をきっかけに、
サムとその養女ヴィクトリアと暮らすことになり、
ダニーは本来の人間としての感情に目覚めていく。
しかし、育ての親バートがそれを見過ごすはずもなく…




わ、我らがリー・リンチェイ(古くてすみませんっ)に首輪だなんて~。

と、冒頭で思った私でしたが、
やっぱり、これは彼にしか出来なかった役でした。

まさに「闘犬」から一転、
ダニーがサムとその娘との新しい生活の中で、
初めて知る言葉、初めて知る感情、
まるで小さな子供が初めて何かを学ぶ時のキラキラしたその目はまさに仔犬のよう。
なんとジェット、1963年生まれ。つーことは、公開時、彼はすでに…
ああ、こんな愛くるしい目でなついてくる40代男子!
いませんか。そうですか。

失礼、映画の話でした。

しかしまあ、彼の格闘シーンの動きのなんて美しいこと。
優雅という言葉さえ浮かんでしまう。
アクション監督は『マトリックス』シリーズのユエン・ウーピンだそうで、
言われてみれば「なるほど」な動きもあり。
仕掛人であり脚本はリュック・ベッソンなんですね。

ダニーの幸せを願いながら手に汗して見入ってしまうのだけど、
最後の敵討ちのオチはちょっと。
ジェットの新たな魅力が見られたので帳消しでいいかな。
甘いっ。


2007.2.20 Movie Plusにて
私的☆印  ★★★☆☆

2004年/フランス・アメリカ
公式サイト
【監督】 ルイ・レテリエ
【キャスト】 ジェット・リー モーガン・フリーマン ボブ・ホスキンス ケリー・コンドン
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-20 02:00 | タ行

『17歳のカルテ』

d0107263_2010077.jpg17歳のカルテ


夢と現実が混乱したことはある? 
1967年。作家になることを夢見る17歳のスザンナ・ケイセンは、
アスピリンを大量に飲んで自殺を図り、精神科に入院。
自らの感情にとまどい、揺れ動くスザンナ。
しかし、病院で出会った風変わりな女性たちとふれあい、
彼女は自身の道を取り戻していく。





観よう観ようと思いつつ、半ば意図的に観なかった映画を、
ここで観てみた。
自身の体験を綴った回想録が原作。
退院から25年後に出版したのだそう。

彼女も彼女たちも、
社会の中では上手く生きられないけれど、
でも、もがいて苦しんでいた。
投影させることが出来るかといえばそれは無理だけれど、
ウーピー演じる看護士さんが言う、
「安住してはダメ」という台詞がひどく心に残った。
誰もが世界を変えられるのかもしれない。
誰かと関わることによって。


2007.2.20 Movie Plusにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2000年/アメリカ
公式サイト
【監督】 ジェームズ・マンゴールド
【キャスト】 ウィノナ・ライダー アンジェリーナ・ジョリー
        ウーピー・ゴールドバーグ バネッサ・レッドグレーブ
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-20 01:00 | サ行

『フレディ VS ジェイソン』

d0107263_2055453.jpgフレディVSジェイソン

何か説明いります?(笑)でも一応。

『エルム街の悪夢シリーズ』のフレディ・クルーガーと
『13日の金曜日シリーズ』のジェイソン・ボーヒーズが対決!
ファンにとっては夢の映画である。







いや、わろた。わらかしてもろた。特に後半。
この企画を大真面目に実現してしまう大人たちがいることにバンザイだ。

知人が酷評していたので、
期待しないで観始めたのだけど、
思っていたより、一応ストーリーもあるし、
わかっちゃいるけど脅かしてもくれるし、
「よくできてるじゃ~ん」と思った中盤当たりから一転、
こ、これは!コメディ?!
「なんでもありなんだよ!」などという台詞を使うとはお見事すぎる。

グラマーぞろいの女優陣の白熱の演技、
スプラッタならではの大袈裟さ加減、
主人公とハイスクールの友人たちが力を合わせるんだけど、
やられちゃう順番も予想どおり。
そう、お約束満載の一本なのである。

とにかくフレディ大活躍。
ちなみに私は「エルム街シリーズ」観たことないです(笑)
しかしながら、夢の中の殺人鬼と現実世界の殺人鬼の対決という、
厳しい設定を脚本化し映像化した点からも、予想外の大健闘な一本。
こういうの好き♪


2007.2.18 Movie plusにて
私的☆印  ★★★☆☆

2003年公開作品
【監督】 ロニー・ユー
【キャスト】 フレディ ジェイソン
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-18 04:00 | ハ行

『天国の青い蝶』

d0107263_20115043.jpg天国の青い蝶

末期脳腫瘍で余命わずかと宣告された
10歳の少年ピート。
彼の願いは、中南米の熱帯雨林に限られた時期だけ姿を見せる
神秘の蝶“ブルーモルフォ”を自分の手で捕まえること。
ピートが尊敬してやまない世界的昆虫学者アラン・オズボーンは、
ピートの情熱に負け、その願いを叶えようと旅の同行を承諾する。
彼らの願いは叶うのか。
そして、幻の蝶を捜し求める旅の中で彼らが見つける本当に一番大切なものとは。



普段は観ないの。病気モノと子供モノ。
でも、観てみました。
ジャングルで出会う木々や昆虫。命の美しさ。
彼らの心に起こる変化と奇蹟。
お約束なんです。
でも、名優ウィリアム・ハートの演技がこの映画をチープなものにしていないのが救い。

ネタバレなので書きませんが、
ピートの身に起こる奇蹟は実話なのだそうで、
命の大切さや本当の神秘とは何か、
そんなお話でした。

あ、虫さんとか爬虫類さんのアップが多いので、
苦手な人はお気をつけて。

2007.2.18 Movie plusにて
私的☆印  ★☆☆☆☆

2004年/カナダ・イギリス
公式サイト
【監督】レア・プール
【キャスト】ウィリアム・ハート マーク・ドネイト
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-18 03:00 | タ行

『皇帝ペンギン』

d0107263_2073682.jpg皇帝ペンギン プレミアム・エディション

マイナス40℃の南極の大自然に生きる
皇帝ペンギンの知られざる感動のドラマ。
今まで誰も観たことのない南極の壮大な自然のスペクタルと、
単なるドキュメンタリーを越えた、
皇帝ペンギンの親と子のあたたかな物語
(公式HPより)






以前、『ディープ・ブルー』にいたく胸ふるえたことを覚えていて、
これも観てみました。

ある夫婦ペンギンの物語として語られているけれど、
やはりドキュメンタリーの雄弁さにはかなわない。
皇帝ペンギンの子育てや命の繋ぎ方には、驚かされるばかり。
監督は動物行動学の研究者でもあるそうで、
たった3人のスタッフが8880時間かけて撮影した、
という情熱にも頭が下がります。

マイナス40度という南極の白い世界が舞台なので、
寒い冬より、やっぱり夏に観たほうが良かったかも。


2007.2.18 Movie plusにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2005年公開作品
公式サイトの1ページ
【監督】リュック・ジャケ
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-18 02:00 | カ行

『県庁の星』

d0107263_14524012.jpg県庁の星 スペシャル・エディション

県庁のエリート公務員、野村が、
「民間交流事業」の一環として出向いた先は、
「お客様の満足が一番」をうたいながらも、
リストラ、閉店の危機を抱えるスーパーマーケット。
自らのキャリアアップのためだけに出向した
「県庁さん」に訪れる初めての挫折。
そして、エリート公務員ととパート店員との間で起こる化学反応とは?




う~ん、惜しいなぁ。
何かが惜しい。
こういうの嫌いじゃないんだけどな。

原作は未読ですが、人間ドラマとして描くなら、
もうちょっとイケたんじゃなかろうかと。
伊丹十三監督の『スーパーの女』を彷彿とさせてしまうだけに、
もうひとつ踏み込んだ新しい切り口を望むところ。

「県庁さん」とパート店員二宮が次第に心を通わせて、
互いを理解しようとしていく様は、
やっぱりもう少し丁寧に描いて欲しかった。

でも、織田裕二って、やっぱり牽引力がある俳優さんですね。
目力(めぢから)だろうか?
柴崎コウちゃんも目力では負けてないけど。

これも、テレビ局がらみの作品だけれど、
安心して観ていられる邦画が増えるのは悪いことじゃないかもね。

2007.2.18 日本映画専門チャンネルにて
私的☆印 ★☆☆☆☆

2005年公開作品
公式サイト
【監督】 西谷 弘
【キャスト】織田裕二、柴崎コウ
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-18 01:00 | カ行

『エミリー・ローズ』

d0107263_2013205.jpg
エミリー・ローズ デラックス・コレクターズ・エディション

19歳の大学生、エミリー・ローズを突然襲った
原因不明の激しい痙攣と恐ろしい幻覚。
医学の力を借りても悪化するばかりのその症状に、
彼女とその家族はリチャード・ムーア神父に
すべてを託す。
しかし、「悪魔祓い」は失敗に終わり、
エミリーは変わり果てた姿で命を落としてしまう…
彼女に棲みついたのは病か、悪魔か。
全国民注目の「悪魔祓い裁判」が始まる。


「悪魔祓い」といえば『エクソシスト』を思い浮かべるけれど、
(実は私もそうだった)
この物語のほとんどは「法廷」という舞台を中心に進んでいく。
果たして、神父は有罪なのか無罪なのか。
「エミリーの真実」が明かされるにしたがって、
動かしがたい事実が観客にも突きつけられる。

「悪魔」という概念が、やはり私たち日本人には馴染まないかもしれないが、
法廷劇としての見ごたえは十分。
「真実」はいったいどこにあるのか。
「闇の力」と戦いながら、どうやって証明できるのか。

残念に思ったのは、
エミリーを演じたジェニファー・カーペンターの身体能力の高さと、
確かな演技力がこの映画の核を支えているだけに、
「エミリーの崇高な魂」について、
もうひとつ説得力ある演出が欲しかった。

実話に基づいているだけに、
過剰な演出は不要であるということか。


2007.2.15 DVDにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2005年/アメリカ

【監督】 スコット・デリクソン
【キャスト】 ローラ・リニー  トム・ウィルキンソン ジェニファー・カーペンター
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-16 15:42 | ア行

『嫌われ松子の一生』


d0107263_2033698.jpg嫌われ松子の一生 通常版


女の子なら誰だって、
お姫様みたいな人生に憧れる。
昭和22年・福岡県大野島生まれの
川尻松子も、そのひとり。
でも、現実は…






中学教師として真っ当な人生を歩むはずだった松子が、
ある出来事をきっかけにとことん転がっていく。
けれど松子にとって、本当の幸せとは一体なんだったのだろうか。

いやすごい。
誰がなんといっても中谷美紀がすごい。

何度も撮影現場から逃げ出したというほど、
監督の要求は厳しかったそうだけど、
人生を100%生きた女、松子を見事に具現化している。

実は、映画化が決まってから原作を読んだのだけれど、
正直、松子に対して共感を抱くには至らなかった。
コミカルには描かれているけど、
ただただ悲惨なだけの人生だよなあ、と。

しかして、映像化された松子のそれは、
女子として「うん、わかるよ」の部分を示してくれた。
日本アカデミー最優秀主演女優賞は、
やっぱりこういう女優さんにあげなきゃね。

音楽を多用し、空撮を取り入れたそのカラフルな映像は、
日本映画の新たな可能性でいっぱい。
おなかいっぱいになるほどの松子の人生だけど、
女子は一度は観てみましょうね。
結構身につまされたりしちゃうかもよ。
ちなみに、一緒に観ていた娘と私は、
違うエピソードで泣きました。


2007.2.14 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】中島哲也
【キャスト】中谷美紀 瑛太 香川照之 伊勢谷友介
 
[PR]
# by satsukiloves | 2007-02-14 01:00 | カ行