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『レディ・イン・ザ・ウォーター』

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レディ・イン・ザ・ウォーター

フィラデルフィア郊外のアパート。
住み込みの管理人クリーブランドにとって、
明日は今日の続きでしかなかった。
そんなある夜、中庭のプールに現れた一人の美しい女性。
彼女はどこからやってきたのか、いったい何者なのか。
韓国人女子大学生の母が語る東洋の伝説に、
彼女は奇妙なほど合致していた…




しゃまらんしゃまらん、と唱えていると、
ちょっと肩透かしをくらうかもしれない。
おとなのためのbed time story(=おとぎ話)。

もしも伝説になぞらえて、
自分に課せられた使命があったとしたら。
そんなことを信じてみたくなるやさしいお話。

ひとくせありそうな隣人達も、
本当はおとぎ話を信じたいのかもしれない。

謎の少女ストーリーを演じるブライス・ダラス・ハワード、
『ヴィレッジ』でも印象が強かったのだけれど、
どこにでもいそうでいて謎めいている、
そんな雰囲気が魅力的。
ロン・ハワード監督の娘さんだったと検索して知りました!
『キャリー』(My大好きムービー!)のシシー・スペイセクを、
彷彿とさせます。

全編おとぎ話の中にいるようで、
そんな空間も悪くはないなと。
なんのかんの言っても、
シャマラン・ワールドが好きな私なのでした。


2007.3.18 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2006年/アメリカ
公式サイト
【監督】 Mナイト・シャマラン
【キャスト】 ポール・ジアマッティ ブライス・ダラス・ハワード
        ボブ・バラバン ジェフリー・ライト
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by satsukiloves | 2007-03-18 02:00 | ラ行

『日本沈没』

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日本沈没

日本各地で大規模な地震が頻発。
海底プレートの調査にあたった
潜水艇パイロットの小野寺は、
日本が1年以内に沈没するという
驚愕の事実を知る。
政府は諸外国に日本国民の受け入れを要請、
地球科学博士の田所に日本を救う方法を求める。




スペクタクルものが観たかったのですよ。
でね、子供の頃観た『日本沈没』の方が迫力あった気がします。
幼かったからだけじゃないと思う。

奇想天外ではあるけれど、
地球や環境問題を考えれば、
現代の方が危機感が増すはずなのになぁ。
CGも見事だし、なんでだろ。

草なぎつよぽんのお芝居って好きなんです。
使命を負った強い目が印象に残りました。
でも、強いお芝居する俳優さんだし主役なんだからこそ、
もっと心の機微を見せる演出と場面展開がほしかった。

鳴り物入りだっただけに★はちょっと辛口で。
このところ、あまりドキドキ感を感じられなかったトヨエツの田所博士が、
ひろいものでした。


2007.3.18 DVDにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 樋口真嗣
【キャスト】 草なぎ剛 柴咲コウ 豊川悦司 大地真央 石坂浩二 及川光博
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by satsukiloves | 2007-03-18 01:00 | ナ行

『ミリオンダラーベイビー』

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ミリオンダラー・ベイビー

老トレーナー、フランキーは、長年の付き合いであるスクラップと、
昔ながらのジムでボクサーを育成している。
ある日、有望なボクサーを手放したばかりのフランキーの前に、
女性ボクサー、マギーが現れ指導を乞うが、
昔堅気のフランキーは女のボクサーを育てる気などない。
しかし、連日ジムに通い詰めるマギーの頑固さに、
やがてフランキーの心が動いていく。




先日観た『クラッシュ!』の脚本力に魅了されて、
同じ脚本家の作品で、長いこと見逃していたこの作品を観た。

物語がフランキーの相棒スクラップのナレーションで綴られる意味を、
最後の最後まで見抜くことが出来なかった。
うーん、やっぱりすごい本だ。

クリント・イーストウッドといえば、イコール『ダーティー・ハリー』だった私だけれど、
こんなにいい俳優さんだったのかと。
そして、格闘技系が苦手な私が挫折せずにこの物語を観られたのは、
ただの根性モノではない人間ドラマだったから。

夢に向かうこと、叶えること、
そこに至るマギーの真っ直ぐな信念は、
絶望の淵に立ってもにゆるぐことがない。

そして、フランキーとマギーとの間に芽生えるのは、
なまぬるい愛情なんかじゃない信頼に裏づけされた情愛。

後半は胸を締め付けられる思いでいたのだけれど、
物語が終わり、タイトルロールも終わったとたん、
自分でもわからない感情が押し寄せて声をあげて泣いてしまった。


また★5つ出ちゃいました。
もう順番付けはやめようと思います。


2007.3.15 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2004年/アメリカ
【監督】 クリント・イーストウッド
【キャスト】 クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン
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by satsukiloves | 2007-03-15 23:35 | マ行

『かもめ食堂』

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かもめ食堂

サチエさんはフィンランドの街角で「かもめ食堂」をオープンするが、
なかなかお客さんはやってこない。
「毎日真面目にやってれば、お客さんはやってくる」
そんな「かもめ食堂」にある日初めてのお客さんがやってきた。
日本かぶれのその青年に、
「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエさんだが、
どうしても出だししか思い出せない。
続きが気になって仕方ないサチエさんは、
偶然カフェで見かけた日本人女性に声をかける。



フィンランドのかもめは太っている。

そんなお話の始まりから終わりまで、
多分私の頬は緩みっぱなしだったと思う。
優しくてやわらかいお話だ。

店主のサチエさん(小林聡美)と、店を手伝うことになるミドリさん(片桐はいり)、
そしてマサコさん(もたいまさこ)の会話の中には、
大切な言葉がいっぱい詰まっていて、どきどきした。

サチエさんの作る料理は特別変わったものではなくて、
おにぎりだったり、とんかつだったり、鮭の塩焼きだったりと、
それは日常の「ごはん」なのだけれど、
だからこそ、こつこつ毎日を楽しむことの愛おしさが、
たくさんこぼれてくるんだ。

サチエさんがキッチンに立ってご飯を作ってる姿、
凛としていて潔くて、その手際のよさにうっとりしてしまった。

女同士は時に面倒くさくもあるけれど、
この映画を観ていたら女友達とご飯を食べたくなった。
そしてフィンランドというところへもいつか行ってみたくなった。


2007.3.14 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 荻上直子
【キャスト】 小林聡美 片桐はいり もたいまさこ
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by satsukiloves | 2007-03-14 01:00 | カ行

『スクラップ・ヘブン』

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スクラップ・ヘブン

デスクワークばかりの退屈な日々にうんざりしている
警察官のシンゴ。
転属願も上司の机の引き出しにしまわれたまま。
ある日、バスジャックに巻き込まれたシンゴは、
同じバスに乗り合わせたテツに刺激を受け、
世の中を浄化すべくある事業を開始する。





世の中には想像力が足りない。
想像力があれば世の中も自分自身ももっとマシなはず。

どこか他力本願なシンゴ(加瀬 亮)が、
自由奔放なテツ(オダギリ・ジョー)に羨望に近い気持ちを抱いた時、
世の中を変えることが出来るのだろうか。

「若さ」というの勢いで走り抜ける彼らが、
気づけば思いもよらぬ事態を招くことになり、
破滅へと疾走していくテンポのよさを助けるのは、
やはりオダギリ・ジョーのしなやかさだと思う。、
「役者」とくくってしまうのはあまりにもったいない。
このアーティストやはりただものではない気がする。
加瀬亮くんのなんでもなさげな芝居との対比が、
私には小気味良かった。

栗山千明演じるサキがなかなか魅力的なキャラだけに、
「復讐」を企てる彼らとの関係が希薄なのが残念だし、
もっと彼女の内側を見たかったような気がする。

世界を一瞬で消す方法。
ひとりの人間に出来るのは多分たったひとつだけなんだ。


2007.3.10 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2005年公開作品
公式サイト
【監督】 李 相日
【キャスト】 加瀬 亮 オダギリ・ジョー 栗山千明

 
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by satsukiloves | 2007-03-10 01:00 | サ行

『エレファントソング』

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喫茶店でウェイトレスをしている加奈子は、
昔馴染みである初老の男、下月の訃報を受け取る。
“死んだら土に埋めてくれ”と語っていた下月との約束を果たそうと、
加奈子は知り合いの真鍋、加奈子の独り息子・進の3人で
彼の死体を運び出す…。








私にとって大切な映画を紹介します。
TV作品として6日間で撮影された短い一本ですが、
心に残って、ことあるごとに観かえしてしまう作品。

松田美由紀さん演じる「カコさん」、
どことなく私の持っている性質(タチ)と似ている気がしてしまう。

誰かに話しかけられる人になりたい。
ささやかな約束を本気で守る人になりたい。
そう願う「カコさん」がとても好きです。

この作品が撮られた年は、
私にとって忘れられない想いを
たくさん抱えた年でもあったからかもしれません。

利重監督の映画がとても好きです。
この映画を観た時、「結婚してください」と思いました。
そのくらい、利重監督の作品が大好きです。
次回作がいつになっても、きっと好きだと思います。


1994年 wowow(後に劇場公開)
WOWOW NEXT ENTERTAINMENT GENETICS
【監督】 利重 剛
【キャスト】 松田美由紀 三谷 昇 寺島進
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by satsukiloves | 2007-03-09 01:00 | ア行

『トンマッコルへようこそ』

d0107263_027510.jpgトンマッコルへようこそ

1950年代、朝鮮戦争が続く中、
戦争が起こっているなんて誰も知らない村トンマッコルに
3組のお客さんがやってきた。
アメリカ人パイロットのスミス、韓国軍の2人、
それに敵対する人民軍の3人。
「子供のように純粋な村」を意味する
トンマッコルで起こる奇蹟のようなお話…





いやはや参ったね。
「笑って泣ける」の意味が予想と違ってた。
TVスポットと特報では予測不能でした。

中盤「あるもの」が村を襲うシーンでは、
お腹を抱えて笑い転げてしまったのだけど、
後半はそりゃあ泣けるってもんですよ。

ただ、キーパーソンを演じるカン・ヘジョン嬢に、
あまり魅力を感じられなかったのが残念。
『オールド・ボーイ』は良かったのに。

音楽は久石 譲さん。
美しい映像と緩急のテンポよいこの作品に、
心地良い音を添えてくれる。

南北連合軍、深く刻まれる台詞だ。
そうだ、これは韓国映画なんだよね。
『JSA』を何度観たかわからない私には、
またもや胸に残る映画がひとつ増えました。

それにしても、なんて素敵なんだ、シン・ハギュン様。
あなたのお姿を拝見したく、この映画をチョイスしたのです。
ラストの笑顔がたまらなく泣けました。
胸が痛い。


2007.3.8 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2005年/韓国
Yahoo!映画特集『トンマッコルへようこそ』(予告編が観られます)
【監督】 パク・クァンヒョン
【キャスト】 シン・ハギュン チョン・ジェヨン カン・ヘジョン
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by satsukiloves | 2007-03-08 01:00 | タ行

『クラッシュ』

d0107263_24577.jpgクラッシュ

 「触れ合いだよ。街中を歩けば、人と体が触れたり、
 ぶつかったりする。でもロスじゃ、触れ合いは皆無。
 人々は金属やガラスの後ろに隠れている。
 みんな触れ合いたいのさ。衝突し合い、何かを実感したいんだ」

 ロサンゼルス24時。黒人刑事のグラハムは、
 相棒であり恋人でもあるスペイン系のリアと
 追突事故に巻き込まれる。
 彼は偶然事故現場近くで発見された
 男性の死体に引き付けられる……。


参ったね。
どうやったらこんな脚本が書けて、
112分に収められるんだろうか。

いくつもの物語が幾重にも交差して、
さまざまな人種、さまざまな階級、さまざまな職業の彼らが、
思いもよらぬ連鎖を生み出していく。

かつて、非常によく似た手法で『マグノリア』という映画があったけれど、
あちらは長いだけでだまされた感が強かった。

本作の、時に残酷で、時に奇跡のようなその展開のなんと見事なこと。

音楽が効果的に使われているのも印象に残る。
これだけたくさんの人々の物語がどんな風に収束していくのか、
一瞬たりとも目が離せない。

善と悪とがあるとして、誰もが表裏一体。
これは「私の物語」でもあるのかもしれない。

★5つがすでに3つ目。
どうなる?3月の映画生活!


2007.3.6 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2005年/アメリカ
公式サイト
【監督】 ポール・ハギス
【キャスト】 サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン ジェニファー・エスポジート
        ウィリアム・フィクトナー ブレンダン・フレイザー
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by satsukiloves | 2007-03-06 02:00 | カ行

『明日の記憶』

d0107263_21342652.jpg明日の記憶

 広告会社の営業マンとして働く雅行は、
 大きなプロジェクトを任され仕事は順調、
 娘の結婚も控え、多忙な日々を送っていた。
 50歳を目前にした頃、原因不明の体調不良に襲われ、
 クライアントとの重要な打ち合わせを忘れる、
 同じものを何度も買って帰るなどの症状が現れる。
 心配した妻になかば強引に連れて行かれた病院で、
 雅行は医師から「若年性アルツハイマー」の診断を受ける。




「若年性アルツハイマー」、誰にでも起こりうる可能性がある病、
「ゆっくり死んでいく」という恐怖に主人公と妻は向き合っていく。
実際はきっともっと壮絶なのだろう。
けれどこれは映画なのだから、ひとすじの光があっていい。

比較的テンポよく進んでいく前半と、
在宅となってからの後半との対比が主人公の心情を映していて、
病そのものよりもっと深いところ、「生きる」ことについて考えさせられる。
そして、家族であるということの重さと大切さと。

樋口可南子さんは『阿弥陀堂だより』(後日、番外編でUP予定)を観て、
なんて素敵な女優さんなんだろうと再認識したのだが、
この映画でも美しくて聡明で繊細な演技をみせてくれる。

渡辺 謙さんの演技に迷いがないことはもちろんのこと、
彼自身が原作を読んで映画化を切望したこの作品、
まさに渾身の一作、と言っていいと思う。
とても丁寧な作品である。


2007.3.6 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2006年公開作品
公式サイト
ほぼ日イトイ新聞 『明日の記憶』とつきあう。
【監督】 堤 幸彦
【キャスト】 渡辺 謙 樋口可南子 
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by satsukiloves | 2007-03-06 01:00 | ア行

『ギミー・ヘブン』

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ギミー・ヘブン スタンダード・エディション

 25,000人にひとり、といわれる、
 五感のうち、ひとつの感覚に附随して
 別の感覚が引き起こされる“共感覚”。
 盗撮サイトの管理人・新介は生まれつき
 “共感覚”という特異な性質を持っていた。
 ある日盗撮カメラを設置した女性が
 謎のマークを残し失踪したことから事件は始まる…。




私の見ている「赤」は、あなたが見ている「赤」と同じ色だろうか。
そんなことを考えたことがある。
「赤」という共通認識は持っているけれど、
五感そのものは誰かと共有することが出来ない。
そのことを思い出した。

江口さんとあおいちゃんに惹かれて観てみたのだけれど、
ちょっと期待のほうが大きかったかな。
このシーン長すぎるな、と感じる場面が何ヶ所かあって、
全体がもっとコンパクトにまとまっていたらよかったな、と。

エンディングシーンの映像の美しさが際立ち、
切なさが込み上げてくるだjけに、
共感覚者の痛みを引き金とするには、
事件の動機がいまひとつわからなかったことが残念。
江口さん扮する新介の痛みが描かれていなかったのは、
「対比」させるためだったのかなぁ。

でも、「共感覚」というものを初めて知って、
想像力を駆り立てられました。


2007.3.4 DVDにて
私的☆印  ★★☆☆☆関連ページ

【監督】 松浦 徹
【キャスト】 江口洋介 安藤政信 宮﨑あおい 石田ゆり子 松田龍平 小島聖 鳥肌実
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by satsukiloves | 2007-03-04 02:00 | カ行