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『ミッドナイト・エクスプレス』

d0107263_1536435.jpgミッドナイト・エクスプレス
 1970年、トルコ・イスタンブール空港。
 2キロのハシシ(麻薬)をアメリカへ運び出そうとしていた
 アメリカ人青年ビリー・ヘイズはハシシ密輸の罪で逮捕された。
 アメリカと中東との緊迫した国際情勢の中で、
 ビリーは4年の刑を言い渡される。
 3年余の月日が流れ、刑期が終るのを心待ちに、
 ひたすら模範囚としてつとめあげてきたビリーだったが、
 政治的かけひきのため裁判がやり直され、
 刑期30年という判決を言い渡される。
 深夜特急とは刑務所隠語で『脱獄』のこと。
 果たしてビリーは深夜特急に乗ることが出来るのか。



映画を好きになった、
映画館を好きになったきっかけの映画をこの時期に観ることになるとは。

19の時だった。
確か水道橋だったと思う。
今は東京ドームのある場所に、
当時、名画座と呼ばれていた2本立ての映画館があって、
もう片方を目当てに出掛けた私は、
この映画に頭をぶん殴られたのだった。

自業自得とは言え、「生きる」ためにもがくビリーと、
退廃した刑務所という非日常の世界。
それまで「体験」したことのない映画だったんだ。

ゴールデンタイムの映画劇場で放映される予定が、
舞台となったトルコ政府からの反発を受け、
後日、深夜帯に大幅カットの上放映されたって記憶がある。
それくらいハードな場面がたくさんあって、
「好きな映画か」と聞かれると悩むけれど、
何度観ても「ガツン」とやられてしまう一本なのだ。

この後、『FAME』を撮ったアラン・パーカー監督は、
時間の流れを表現するのが上手い監督だと思う。

主演のブラッド・デイビスは残念ながら若くしてこの世を去ってしまったけれど、
この映画で一番目を釘付けにされたMr.ジョン・ハート。
この後、彼の出ている映画を観たくて、
またあちこちの名画座をまわったものだっけ。
そして『エイリアン』好きにもなったんだっけ。

以来、今日まで映画好きは続いてる。
この一本に出会わなかったら、
きっとこのブログだって存在してないってことだね。
おお、大事な作品だ。


2007.4.5 CATVにて
私的☆印  ★★★★★


1978年/イギリス トルコ
【監督】 アラン・パーカー
【キャスト】 ブラッド・デイヴィス ランディ・クエイド ボー・ホプキンス ジョン・ハート
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by satsukiloves | 2007-04-05 01:00 | マ行

『ミリオンダラーベイビー』

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ミリオンダラー・ベイビー

老トレーナー、フランキーは、長年の付き合いであるスクラップと、
昔ながらのジムでボクサーを育成している。
ある日、有望なボクサーを手放したばかりのフランキーの前に、
女性ボクサー、マギーが現れ指導を乞うが、
昔堅気のフランキーは女のボクサーを育てる気などない。
しかし、連日ジムに通い詰めるマギーの頑固さに、
やがてフランキーの心が動いていく。




先日観た『クラッシュ!』の脚本力に魅了されて、
同じ脚本家の作品で、長いこと見逃していたこの作品を観た。

物語がフランキーの相棒スクラップのナレーションで綴られる意味を、
最後の最後まで見抜くことが出来なかった。
うーん、やっぱりすごい本だ。

クリント・イーストウッドといえば、イコール『ダーティー・ハリー』だった私だけれど、
こんなにいい俳優さんだったのかと。
そして、格闘技系が苦手な私が挫折せずにこの物語を観られたのは、
ただの根性モノではない人間ドラマだったから。

夢に向かうこと、叶えること、
そこに至るマギーの真っ直ぐな信念は、
絶望の淵に立ってもにゆるぐことがない。

そして、フランキーとマギーとの間に芽生えるのは、
なまぬるい愛情なんかじゃない信頼に裏づけされた情愛。

後半は胸を締め付けられる思いでいたのだけれど、
物語が終わり、タイトルロールも終わったとたん、
自分でもわからない感情が押し寄せて声をあげて泣いてしまった。


また★5つ出ちゃいました。
もう順番付けはやめようと思います。


2007.3.15 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2004年/アメリカ
【監督】 クリント・イーストウッド
【キャスト】 クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン
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by satsukiloves | 2007-03-15 23:35 | マ行

『モンスター』


d0107263_21544538.jpgモンスター

愛を知らない娼婦、アイリーンは、
ある夜立ち寄ったバーで、
同性愛者の少女セルビーと出会う。
アイリーンは、セルビーに希望を見出し、
2人で新しい生活を始めるため
最後の客を取るが…






アメリカ初の女性連続殺人犯として、
「モンスター」と呼ばれた女性アイリーン・ウォーノスの
なんとも切なく痛々しい人生。

翻弄されているようにみえて、
実はアイリーンを翻弄するセルビーの冷たい瞳。

いや、痛い。
そして、怖い。

本当に痛いのは、愛であり、
本当に怖いのは、愛であるのか。
ただし、この主人公も、愛される少女も、
(性癖という意味でなく)歪んだ愛情しか知り得ない。
だからこその怖さ。

美しきシャーリーズ・セロンが、本作のために、
13kgも体重を増やし、すっぴんで演じたことが話題になったが、
私にはそのわずか2年後に「美しき忍び」に戻ったことの方が驚きである。
女優魂おそるべし。


2007.1.21 
私的☆印  ★★★☆☆

2003年/アメリカ
【監督】 パティ・ジェンキンス
【キャスト】 シャーリーズ・セロン クリスティーナ・リッチ
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by satsukiloves | 2007-01-21 01:00 | マ行