カテゴリ:ハ行( 6 )

『初恋』

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初恋

時は1960年代。
友達も作らず、孤独な日々を過ごす高校生のみすず。
ある日の放課後、幼い頃生き別れた兄を訪ね、
新宿の繁華街へ足を運ぶ。
実の兄の亮をはじめ、個性的な面々が集う「ジャズ喫茶B」。
そこでみすずは、生まれて初めて“仲間”という存在に触れ、
そのなかでもひとり異彩を放つ東大生の岸に
切ない感情を抱き始める。



日本犯罪史上最大のミステリーとされる“府中三億円強奪事件”。
誰ひとり傷つけることなく鮮やかに行われた犯行。
子供心にもそれは鮮明に記憶されている。
そして、すでに時効を迎えた現在でも、
その3億円は1円も使用された形跡がないという。

この物語は、「三億円事件」の犯人が、実は女子高生だったというお話。
もしも、お金のためではなかったとしたら…。
この物語は真実なのかもしれない。
彼女をそこに駆り立てるのは、
その人に必要とされたいというひたむきな、初めての思いだけ。
宮崎あおいちゃんが命を吹き込んだ「みすず」の存在感が、
リアルに迫ってくる。

私は小出恵介くんも好きなんだけど、
みすずの岸に対する想いを考えると、
もっとカリスマ性を感じさせて欲しかったな。

そして、いい役者かどうかはわからないのだけれど、
『ユリイカ(EUREKA)』以来の共演になるんだろうか、
あおいちゃんの実兄、宮崎 将くんの存在がなぜか印象に残った。

事件に至るまでよりも、
事件の後、岸を待ち続けるみすずの心情がぐっと胸に迫った。
これは、まぎれもなく「初恋」の物語なのだ。

そして、あの三億円は…静かな伏線が張られていたように思った。


2007.4.22 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 塙幸成
【キャスト】 宮崎あおい 小出恵介 宮崎将 小嶺麗奈 柄本佑 藤村俊二
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by satsukiloves | 2007-04-22 02:00 | ハ行

『ホテル・ルワンダ』

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ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション

1994年、アフリカ、ルワンダ。
100日で100万もの罪なき人々が惨殺された。
アメリカ、ヨーロッパ、そして国連までもがこの悲劇を黙殺する中、
ひとりの男が「家族を守りたい」という一念から、
ホテルマンとして培った話術と機転だけを頼りに、
殺されゆく運命にあった1200人の命を救う。
これは真実の物語。




この国で何が起きていたかを克明に描写することをせず、
彼らの「砦」であるホテルでいったい何が起こっていたかを、
家族を守り抜こうとするひとりの男の行動を追うことで描いている。

当初配給先のみつからなかったこの作品は、
この活動をきっかけに日本公開が決定したのだそうだ。
観てわかった。ここにも「良心」があったんだ。

エンディングで流れるテーマソングが耳に残って離れない。
その年、ルワンダで起こっていたことをよく知らずに、
私は私の生きる術を探すことに必死だったっけ。
そうだ。
私は世界のことなんか何にも知らないんだ。

《Million Voices》

Rwanda, Rwanda,
Yeah Rwanda, Rwanda.

They said: "Many are called and few are chosen,"
But I wish some wasn’t chosen
for the blood spilling of Rwanda.

They said: "Meshach Eshach and Abednego,
Thrown in the fire but you never get burned,"
but I wish that I didn't get burned in Rwanda.

They said: "The man is judged according to his works,"
so tell me Africa, what’s your worth?

There’s no money, no diamonds, no fortunes
on this planet that can replace Rwanda…

Rwanda Rwanda

Yeah, Rwanda Rwanda

These are the cry of the children

Rwanda Rwanda

Anybody hear my cry?

If America, is the United States of America,
Then why can’t Africa, be the United States of Africa?

And if England, is the United Kingdom,
Then why can’t Africa unite all the kingdoms
and become United Kingdom of Africa?

Rwanda Rwanda, Rwanda Rwanda
Yeah, yeah.

These are the cries of the children, yeah.

Can anybody out there hear our cries?

Yeah, heavens cry ... Jesus cry.

Lord, did you hear us calling you?
Yeah, Rwanda Rwanda,

Lord, did you hear us calling?
Can you do something in Rwanda?

Rwanda Rwanda, Rwanda Rwanda

I’m talkin' 'bout Jesus; talkin' 'bout
Rwanda Rwanda Rwanda

Talkin' 'bout … talk'n 'bout ...
Talkin' 'bout … talk'n 'bout ...

I wanna play my guitar for Rwanda....

2007.2.25 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2004年 イギリス/イタリア/南アフリカ
公式サイト
【監督】 テリー・ジョージ
【キャスト】 ドン・チードル ソフィー・オコネド- ニック・ノルティ
        ホアキン・フェニックス ジャン・レノ
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by satsukiloves | 2007-02-25 01:00 | ハ行

『フレディ VS ジェイソン』

d0107263_2055453.jpgフレディVSジェイソン

何か説明いります?(笑)でも一応。

『エルム街の悪夢シリーズ』のフレディ・クルーガーと
『13日の金曜日シリーズ』のジェイソン・ボーヒーズが対決!
ファンにとっては夢の映画である。







いや、わろた。わらかしてもろた。特に後半。
この企画を大真面目に実現してしまう大人たちがいることにバンザイだ。

知人が酷評していたので、
期待しないで観始めたのだけど、
思っていたより、一応ストーリーもあるし、
わかっちゃいるけど脅かしてもくれるし、
「よくできてるじゃ~ん」と思った中盤当たりから一転、
こ、これは!コメディ?!
「なんでもありなんだよ!」などという台詞を使うとはお見事すぎる。

グラマーぞろいの女優陣の白熱の演技、
スプラッタならではの大袈裟さ加減、
主人公とハイスクールの友人たちが力を合わせるんだけど、
やられちゃう順番も予想どおり。
そう、お約束満載の一本なのである。

とにかくフレディ大活躍。
ちなみに私は「エルム街シリーズ」観たことないです(笑)
しかしながら、夢の中の殺人鬼と現実世界の殺人鬼の対決という、
厳しい設定を脚本化し映像化した点からも、予想外の大健闘な一本。
こういうの好き♪


2007.2.18 Movie plusにて
私的☆印  ★★★☆☆

2003年公開作品
【監督】 ロニー・ユー
【キャスト】 フレディ ジェイソン
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by satsukiloves | 2007-02-18 04:00 | ハ行

『ハチミツとクローバー』

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ハチミツとクローバー スペシャル・エディション (初回限定生産)
照れくさくなるほどの青春。
だけど、誰にとっても忘れられない大切な時が、
そこにはぎゅっと詰まっている。

みんながみんな片思い。
交錯するベクトルは互いの方向には向かわない。
でも、
大好きなその人のために、
自分に出来ることは一体なんだろう。
ただそれだけにココロをくだくこと。

私は、原作本ではなくて、アニメちら見派だったのだけど、
その世界観がとても上手に映像化されているなあと感じた。

マンガから抜け出したようなそれぞれのキャラが、
とてもよかった。
はぐちゃんの笑顔の可愛いことったらないし。
そりゃあ竹本くんでなくても、ふにゃあ、としちゃうってもんだ。

美大が舞台ということもあってか、
映像もとてもキレイだったこともよろし。
仲間っていいよねぇ、ってこともまたよろし。

この作品のキャラの中では、
やっぱり真山がスキなんだろかな私、としては、
演じたのが加瀬 亮くんだったことに清き一票。
softbankの「結婚しよう」CMも胸がキューンとくるね。

甘酸っぱくって、不器用で、まっすぐに誰かを好きになる気持ち、
思い出したくなったら、こんな一本もいいかもしれない。


2007.2.11 DVDにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2006年公開作品
公式サイト 
【監督】高田雅博
【キャスト】櫻井翔 蒼井優 伊勢谷友介 加瀬亮 関めぐみ

(※別ブログ掲載記事を編集)
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by satsukiloves | 2007-02-11 01:00 | ハ行

『八月の狂詩曲』

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八月の狂詩曲(ラプソディー)

長崎に近い山里のおばあちゃんの家で、
夏休みを過ごす4人の孫。
そこへハワイから一通のエアメールが届く。
おばあちゃんには幼い頃生き別れた兄がいて、
その息子だと名乗るクラークからの手紙には、
「父が亡くなる前にあなたに会いたがっている」
と書かれていた。





原爆でおじいちゃんを亡くし、
ただつつましく暮らすおばあちゃんと、
まだ青春前を謳歌する若い命である4人の孫たち。
見終わった今になってその対比を感じた。

そして、ハワイからやってきたクラークとのふれあいの中で、
すべてを受け入れていたかのように見えたおばあちゃん。
でも、「ピカ」はきっとまだ終わっていなかっただろう。

♪わらべは見たり 野中のバラ

この歌を耳にするたび、きっとラストシーンを思い出すだろう。
声高に叫ばないけれど、静かに語りかけてくる長崎がそこにある。
黒澤作品は数多く観ているわけではないが、
「観てよかった」と思わせてくれた作品。


2007.1.14 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

1991年公開作品
【監督】 黒澤 明
【キャスト】 村瀬幸子 吉岡秀隆 大寶智子 鈴木美恵 伊崎充則  リチャード・ギア
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by satsukiloves | 2007-01-14 01:00 | ハ行

『博士の愛した数式』

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博士の愛した数式

「僕の記憶は80分しかもたない」

シングルマザーの家政婦、杏子が
担当することになった「博士」は
交通事故の後遺症によって、
記憶が80分しかもたない。
家政婦に息子がいることを知った博士は、
彼を連れてくるように、といい、
家政婦とその息子「√(ルート)」との
おだやかな日々が始まる。


原作との大きな違いはすでに冒頭にある。
小説は、家政婦(杏子)によって語られているが、
映画では成人し数学教師となったルートによって、
三人(または四人)の物語が綴られていく。

博士がこよなく愛した美しい数式たちが、
黒板に描かれることによってその輝きを増し、
わかりやすく私たちに伝えられる。
数学が苦手だった誰もが、
「こんな数学の先生に教わりたかった」と思うはず。

小説や漫画を原作とした映画が圧倒的数を占める昨今、
どうしても「原作派」いや「映画派」という話になるけれど、
私はそのどちらも本当に美しいと感じ、
まさに「原作と映画が恋をしている」そんな作品だと思う。

小泉監督の世界観そのままの映像の美しさ、
寺尾 聡演じる「博士」の聡明さゆえの悲しみ、
すべての調和が取れていて、
静かな物語だけれど、全編を包む空気感が心地良い。
なにより、深津絵里の放つ清潔さこそが、
この作品を支えていると私は感じた。

強いていうならば、
オープニングとエンディングの音楽が重厚すぎると私は感じたのだけれど、
それはきらめきを放つ大切な日々の裏側に付き纏った、
博士をとりまく深い深い悲しみだったのかもしれない。

でも、
原作にはないエンディングのシーンが、私はとても好きだ。
美しい日本映画に出会えてよかった。


2007.1.3 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 小泉堯史
【キャスト】  寺尾聰 深津絵里 齋藤隆成 吉岡秀隆 浅丘ルリ子
[PR]
by satsukiloves | 2007-01-03 01:00 | ハ行