『初恋』

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初恋

時は1960年代。
友達も作らず、孤独な日々を過ごす高校生のみすず。
ある日の放課後、幼い頃生き別れた兄を訪ね、
新宿の繁華街へ足を運ぶ。
実の兄の亮をはじめ、個性的な面々が集う「ジャズ喫茶B」。
そこでみすずは、生まれて初めて“仲間”という存在に触れ、
そのなかでもひとり異彩を放つ東大生の岸に
切ない感情を抱き始める。



日本犯罪史上最大のミステリーとされる“府中三億円強奪事件”。
誰ひとり傷つけることなく鮮やかに行われた犯行。
子供心にもそれは鮮明に記憶されている。
そして、すでに時効を迎えた現在でも、
その3億円は1円も使用された形跡がないという。

この物語は、「三億円事件」の犯人が、実は女子高生だったというお話。
もしも、お金のためではなかったとしたら…。
この物語は真実なのかもしれない。
彼女をそこに駆り立てるのは、
その人に必要とされたいというひたむきな、初めての思いだけ。
宮崎あおいちゃんが命を吹き込んだ「みすず」の存在感が、
リアルに迫ってくる。

私は小出恵介くんも好きなんだけど、
みすずの岸に対する想いを考えると、
もっとカリスマ性を感じさせて欲しかったな。

そして、いい役者かどうかはわからないのだけれど、
『ユリイカ(EUREKA)』以来の共演になるんだろうか、
あおいちゃんの実兄、宮崎 将くんの存在がなぜか印象に残った。

事件に至るまでよりも、
事件の後、岸を待ち続けるみすずの心情がぐっと胸に迫った。
これは、まぎれもなく「初恋」の物語なのだ。

そして、あの三億円は…静かな伏線が張られていたように思った。


2007.4.22 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 塙幸成
【キャスト】 宮崎あおい 小出恵介 宮崎将 小嶺麗奈 柄本佑 藤村俊二
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by satsukiloves | 2007-04-22 02:00 | ハ行


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