「ほっ」と。キャンペーン

『運命じゃない人』

d0107263_22454026.jpg運命じゃない人

サラリーマン宮田は、頼まれたことは絶対に断れない
絵に描いたようなお人よし。
せっかく買ったマンションに引っ越して一週間で、
「好きな人ができた」と出て行った彼女のことも
未だに忘れられずにいる。
そんな宮田を歯がゆく思う親友の探偵神田は、
レストランで、ある女性をナンパ。
その女性は婚約を破棄し、ひとりぼっちで生きていくという
覚悟を決めたばかりの真紀だった。
住むところのない真紀は宮田の好意で家に招かれるが、
そこにひょっこりと前の彼女あゆみが帰ってくる…。



まいったまいった!
これが劇場映画初監督作品?しかもオリジナル脚本?
ホントですか?
ぼんやりしている間に新しくって瑞々しい才能が開花してるんですね。
第14回のPFFスカラシップ作品。
日本映画はまだまだこれから!って思えてうれしくなる。

予備知識なしに、オムニバスなのかなぁ、と油断していたら、
転がる転がる、そして見事につながってる!
ジャパニーズ『クラッシュ』と言っても言い過ぎじゃないと思います。
ホントにいい意味で期待を裏切ります、最後の最後まで。

冒頭の、誠実だけがとりえの頼りなげな宮田君のくだりでは、
「ああ、こんなやさしい恋がしたいなぁ」とつい思ってしまった私ですが、
探偵神田君のお話に突入してからというもの、テンポは一転、
そしてそして…
ああ、もう、これ以上は観た方がいいです。

CMでなにやらいい味出してた彼が中村さん、
昼ドラでやけに大きな芝居をするなぁと印象に残ってたのが山中さんね、
と覚えたわけで、新しく役者さんの魅力を知るのもこの手の映画のお楽しみだね。
キャスティングも絶妙でした。

とにかく、こんな面白ムービー観なくちゃ損です。
なんだかすごく元気をもらったぞ。


2007.5.1 CATVにて
私的☆印  ★★★★★

2004年公開作品
公式サイト
【監督】 内田けんじ
【キャスト】 中村靖日 霧島れいか 山中聡 山下規介 板谷由夏
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# by satsukiloves | 2007-05-01 01:00 | ア行

『ニライカナイからの手紙』

d0107263_1732167.jpg
ニライカナイからの手紙
沖縄の竹富島で郵便局長のおじいとともに暮らす風希。
風希の母は、風希が幼い頃島を離れ東京で暮らしている。
1年に1回、東京から届く母の手紙を楽しみにしている
風希だったが、母が島に戻ることは一度もなかった。
高校卒業後、写真の勉強をしたいと東京行きを決めた風希は、
おじいの反対を押し切り島を出る。
そして、二十歳の誕生日にはすべてを話すという
母の手紙の言葉を信じ、
慣れぬ土地での生活を始めるのだった。



いやあ、うっかりしました。
ぼろ泣きしてしまいました。

物語の最初の方で、筋書きは読めてしまうのだけれど、
母が子を想う気持ちの強さと深さ、
南 果歩ちゃんが読み上げる手紙のなんとあたたかいこと。
そして、その思いを汲み取って支え続けるのが、おじいと島の人たち。
子供は親だけが育てるもんじゃないんだね。

今日日、こんな素直な二十歳のお嬢さんがいるかどうかわかんないけど、
(いや、いるね、きっといるさ)
こんな愛情に育てられたら、きっとまっすぐに。

蒼井優ちゃんの清潔感はもちろんのこと、
金井勇太くんも私はとてもよかったよ。
とても気持ちのいい映画でした。


2007.4.22 CATVにて
私的☆印  ★★★★☆

2005年公開作品
【監督】 熊澤尚人
【キャスト】 蒼井優 平良進 南果歩 金井勇太 前田吟
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# by satsukiloves | 2007-04-22 04:00 | ナ行

『きょうのできごと』

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きょうのできごと
京都の大学院に進学する正道の引っ越し祝いに集まった仲間達。
彼らは、それぞれにいろんな思いを抱え無邪気に騒ぐ。
テレビから流れるのは、
ビルとビルの間に挟まり動けなくなった男が
レスキュー隊員に救助されているニュース。
そして、浜辺に座礁したクジラの姿。
それぞれの時間がそれぞれに流れ、
やがて夜が明けようとしていた…。




うーん。
普通だ。
でも、普通だからいいのかね。
副題は「a day on the planet」
この小さな星の上でさまざまなできごとが起きて、
それぞれがそれぞれの日常を慈しむ。
そんな映画だった。

伊藤 歩ちゃんが実に可愛かったなぁ。
柏原(弟)の自然体の押さえた演技もよかったです。
そしてやっぱり池脇ちーちゃんははずせないね。
うん、キャストがよかった、とても。


2007.4.22 CATVにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2004年公開作品
【監督】 行定 勲
【キャスト】 田中麗奈 妻夫木聡 伊藤歩 柏原収史  池脇千鶴 
        山本太郎  大倉孝二 津田寛治
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# by satsukiloves | 2007-04-22 03:00 | カ行

『初恋』

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初恋

時は1960年代。
友達も作らず、孤独な日々を過ごす高校生のみすず。
ある日の放課後、幼い頃生き別れた兄を訪ね、
新宿の繁華街へ足を運ぶ。
実の兄の亮をはじめ、個性的な面々が集う「ジャズ喫茶B」。
そこでみすずは、生まれて初めて“仲間”という存在に触れ、
そのなかでもひとり異彩を放つ東大生の岸に
切ない感情を抱き始める。



日本犯罪史上最大のミステリーとされる“府中三億円強奪事件”。
誰ひとり傷つけることなく鮮やかに行われた犯行。
子供心にもそれは鮮明に記憶されている。
そして、すでに時効を迎えた現在でも、
その3億円は1円も使用された形跡がないという。

この物語は、「三億円事件」の犯人が、実は女子高生だったというお話。
もしも、お金のためではなかったとしたら…。
この物語は真実なのかもしれない。
彼女をそこに駆り立てるのは、
その人に必要とされたいというひたむきな、初めての思いだけ。
宮崎あおいちゃんが命を吹き込んだ「みすず」の存在感が、
リアルに迫ってくる。

私は小出恵介くんも好きなんだけど、
みすずの岸に対する想いを考えると、
もっとカリスマ性を感じさせて欲しかったな。

そして、いい役者かどうかはわからないのだけれど、
『ユリイカ(EUREKA)』以来の共演になるんだろうか、
あおいちゃんの実兄、宮崎 将くんの存在がなぜか印象に残った。

事件に至るまでよりも、
事件の後、岸を待ち続けるみすずの心情がぐっと胸に迫った。
これは、まぎれもなく「初恋」の物語なのだ。

そして、あの三億円は…静かな伏線が張られていたように思った。


2007.4.22 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 塙幸成
【キャスト】 宮崎あおい 小出恵介 宮崎将 小嶺麗奈 柄本佑 藤村俊二
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# by satsukiloves | 2007-04-22 02:00 | ハ行

『ダ・ヴィンチ・コード』

d0107263_1721146.jpg
ダ・ヴィンチ・コード
ルーヴル美術館の館長ソニエールが遺体で発見された。
その日パリでの講演を終えた後ソニエールと会うことになっていた
ハーヴァード大学教授のラングドンは、
フランス司法警察のファーシュ警部に
捜査に協力して欲しいとの要請を受ける。
しかし、遺体の周りに残された不可解な暗号に
ラングドンの名前が含まれていたことから、
実は、ラングドン自身も容疑者とされていたのだった。
現場に現れたソニエールの孫娘で、暗号解読者のソフィーは、
祖父が自分だけに分かる暗号を残したことに気付く。



やっと観ました。今頃観ました。
原作を面白く読んだ私は「よく出来てる!」と思いました。
よくあの作品をこうもうまくまとめたものだと。
ただ、原作を読まずに観た人にはどうだったのかなぁ。

物語は、キリスト教のタブーに触れるとのことで、
賛否両論あったそうだけれど、
キリスト教徒でなかったり、その歴史を知らない人にも、
新解釈(タブーだっただけなのかな?)は興味深く、
原作はエンタなものとして読めたんだけど。

つまりは、原作の映像化という感じに落ち着いてしまうのかな。

原作のラングドン教授のイメージは、
(多分若き日の)ハリソン・フォードなので、
トム・ハンクスがキャスティングされたと聞いて
やや疑問に感じたのですが、
そこは芸達者トムでございます。
余計な心配してすみませんでした。

ラストで頭を垂れるシーンがひどく印象に残り、
原作との違いもすんなり受け入れられました。

2007.4.22 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2005年/アメリカ
公式サイト
【監督】 ロン・ハワード
【キャスト】 トム・ハンクス オドレイ・トトゥ イアン・マッケラン ジャン・レノ
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# by satsukiloves | 2007-04-22 01:00 | タ行

『ウインター・ソング』

d0107263_16213131.jpgウィンター・ソング

かつて、愛し合ったふたり、
映画監督を夢見る林見東と、女優を夢見る孫納。
しかし、女優への夢を叶えるため孫納は見東の元を去ってしまう。
見東がそれでも彼女を思い続けて10年、
俳優となった見東と孫納は、
ミュージカル映画の共演者として再会する。
ふたりは、劇中で演じる男女に自分たちを重ね合わせ始めるが、
一方では、孫納の現在の恋人、監督の聶文が、
彼女の気持ちが自分から離れるのを恐れていた。



人には、目の保養といふものが必要なのですよ。
ということで、久々に借りたのはこれ。

はあ、なんて目なんでしょう。「アジアの黒曜石」。
ため息ですねぇ、武くん。
三十路を過ぎてもなおみめ麗しい。
しかも、歌声まで聴けるわけですし、
サラ髪にメガネにジャージ姿も観られちゃうわけですし。

10年前の若きシーンと、大人になった現在の姿を、
見事に演じ分けてましたね。
お芝居が深くなった気がして、
良い感じに年齢を重ねてるんだろうなと。
昔、涙を流す芝居はしない的発言をしておられましたが、
今作でハラハラと流す涙にはぐっときますよ、そりゃ。

さすがピーター・チャン監督、
ツボははずさないんだけどね。
物語はありがちでも、その展開は斬新な気がしましたが、
てんこ盛り過ぎた感がしたのと、多用されている音楽がほとんど耳に残らないのが残念。
こんなことならディックを使いなさい。DICK LEEを。
香港映画屈指の名作『ラブ・ソング』 を超えるラブ・ストーリーください、監督。
と、香港映画には矛盾を言ってみる私。

でさ、なんだよなんだよ、言ってくれよ。
『歌神』ジャッキー・チュン(チェンじゃないよ、張 學友だよ)がスクリーンで歌うだなんてさ~。
しかも重要な役どころじゃないですか!
でさ、エリック・ツァンも出てるんじゃん。
これは這ってでも劇場に行くべきだったかとがっくり。

物語の作りを考えても、宣伝をもっと考えてほしかったなぁ。
劇場で「イメージと違った!」って方も多かったのでは?
香港映画ファンは健在だってこと忘れないでちょうだい。

ともあれ、クレジットにはクリストファー・ドイルの名前も発見して、
このところ韓流とかに押されている香港(中国)映画、もっと観たいよ~。
との想いを強くした私なのでした。

あ?また女優さんについて何も触れてませんね。こりゃまた失礼。


2007.4.16 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2005年/香港
公式サイト
【監督】 ピーター・チャン
【キャスト】 金城武 ジョウ・シュン ジャッキー・チュン チ・ジニ
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# by satsukiloves | 2007-04-16 01:00 | ア行

『ミッドナイト・エクスプレス』

d0107263_1536435.jpgミッドナイト・エクスプレス
 1970年、トルコ・イスタンブール空港。
 2キロのハシシ(麻薬)をアメリカへ運び出そうとしていた
 アメリカ人青年ビリー・ヘイズはハシシ密輸の罪で逮捕された。
 アメリカと中東との緊迫した国際情勢の中で、
 ビリーは4年の刑を言い渡される。
 3年余の月日が流れ、刑期が終るのを心待ちに、
 ひたすら模範囚としてつとめあげてきたビリーだったが、
 政治的かけひきのため裁判がやり直され、
 刑期30年という判決を言い渡される。
 深夜特急とは刑務所隠語で『脱獄』のこと。
 果たしてビリーは深夜特急に乗ることが出来るのか。



映画を好きになった、
映画館を好きになったきっかけの映画をこの時期に観ることになるとは。

19の時だった。
確か水道橋だったと思う。
今は東京ドームのある場所に、
当時、名画座と呼ばれていた2本立ての映画館があって、
もう片方を目当てに出掛けた私は、
この映画に頭をぶん殴られたのだった。

自業自得とは言え、「生きる」ためにもがくビリーと、
退廃した刑務所という非日常の世界。
それまで「体験」したことのない映画だったんだ。

ゴールデンタイムの映画劇場で放映される予定が、
舞台となったトルコ政府からの反発を受け、
後日、深夜帯に大幅カットの上放映されたって記憶がある。
それくらいハードな場面がたくさんあって、
「好きな映画か」と聞かれると悩むけれど、
何度観ても「ガツン」とやられてしまう一本なのだ。

この後、『FAME』を撮ったアラン・パーカー監督は、
時間の流れを表現するのが上手い監督だと思う。

主演のブラッド・デイビスは残念ながら若くしてこの世を去ってしまったけれど、
この映画で一番目を釘付けにされたMr.ジョン・ハート。
この後、彼の出ている映画を観たくて、
またあちこちの名画座をまわったものだっけ。
そして『エイリアン』好きにもなったんだっけ。

以来、今日まで映画好きは続いてる。
この一本に出会わなかったら、
きっとこのブログだって存在してないってことだね。
おお、大事な作品だ。


2007.4.5 CATVにて
私的☆印  ★★★★★


1978年/イギリス トルコ
【監督】 アラン・パーカー
【キャスト】 ブラッド・デイヴィス ランディ・クエイド ボー・ホプキンス ジョン・ハート
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# by satsukiloves | 2007-04-05 01:00 | マ行

『レディ・イン・ザ・ウォーター』

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レディ・イン・ザ・ウォーター

フィラデルフィア郊外のアパート。
住み込みの管理人クリーブランドにとって、
明日は今日の続きでしかなかった。
そんなある夜、中庭のプールに現れた一人の美しい女性。
彼女はどこからやってきたのか、いったい何者なのか。
韓国人女子大学生の母が語る東洋の伝説に、
彼女は奇妙なほど合致していた…




しゃまらんしゃまらん、と唱えていると、
ちょっと肩透かしをくらうかもしれない。
おとなのためのbed time story(=おとぎ話)。

もしも伝説になぞらえて、
自分に課せられた使命があったとしたら。
そんなことを信じてみたくなるやさしいお話。

ひとくせありそうな隣人達も、
本当はおとぎ話を信じたいのかもしれない。

謎の少女ストーリーを演じるブライス・ダラス・ハワード、
『ヴィレッジ』でも印象が強かったのだけれど、
どこにでもいそうでいて謎めいている、
そんな雰囲気が魅力的。
ロン・ハワード監督の娘さんだったと検索して知りました!
『キャリー』(My大好きムービー!)のシシー・スペイセクを、
彷彿とさせます。

全編おとぎ話の中にいるようで、
そんな空間も悪くはないなと。
なんのかんの言っても、
シャマラン・ワールドが好きな私なのでした。


2007.3.18 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2006年/アメリカ
公式サイト
【監督】 Mナイト・シャマラン
【キャスト】 ポール・ジアマッティ ブライス・ダラス・ハワード
        ボブ・バラバン ジェフリー・ライト
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# by satsukiloves | 2007-03-18 02:00 | ラ行

『日本沈没』

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日本沈没

日本各地で大規模な地震が頻発。
海底プレートの調査にあたった
潜水艇パイロットの小野寺は、
日本が1年以内に沈没するという
驚愕の事実を知る。
政府は諸外国に日本国民の受け入れを要請、
地球科学博士の田所に日本を救う方法を求める。




スペクタクルものが観たかったのですよ。
でね、子供の頃観た『日本沈没』の方が迫力あった気がします。
幼かったからだけじゃないと思う。

奇想天外ではあるけれど、
地球や環境問題を考えれば、
現代の方が危機感が増すはずなのになぁ。
CGも見事だし、なんでだろ。

草なぎつよぽんのお芝居って好きなんです。
使命を負った強い目が印象に残りました。
でも、強いお芝居する俳優さんだし主役なんだからこそ、
もっと心の機微を見せる演出と場面展開がほしかった。

鳴り物入りだっただけに★はちょっと辛口で。
このところ、あまりドキドキ感を感じられなかったトヨエツの田所博士が、
ひろいものでした。


2007.3.18 DVDにて
私的☆印  ★★☆☆☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 樋口真嗣
【キャスト】 草なぎ剛 柴咲コウ 豊川悦司 大地真央 石坂浩二 及川光博
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# by satsukiloves | 2007-03-18 01:00 | ナ行

『ミリオンダラーベイビー』

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ミリオンダラー・ベイビー

老トレーナー、フランキーは、長年の付き合いであるスクラップと、
昔ながらのジムでボクサーを育成している。
ある日、有望なボクサーを手放したばかりのフランキーの前に、
女性ボクサー、マギーが現れ指導を乞うが、
昔堅気のフランキーは女のボクサーを育てる気などない。
しかし、連日ジムに通い詰めるマギーの頑固さに、
やがてフランキーの心が動いていく。




先日観た『クラッシュ!』の脚本力に魅了されて、
同じ脚本家の作品で、長いこと見逃していたこの作品を観た。

物語がフランキーの相棒スクラップのナレーションで綴られる意味を、
最後の最後まで見抜くことが出来なかった。
うーん、やっぱりすごい本だ。

クリント・イーストウッドといえば、イコール『ダーティー・ハリー』だった私だけれど、
こんなにいい俳優さんだったのかと。
そして、格闘技系が苦手な私が挫折せずにこの物語を観られたのは、
ただの根性モノではない人間ドラマだったから。

夢に向かうこと、叶えること、
そこに至るマギーの真っ直ぐな信念は、
絶望の淵に立ってもにゆるぐことがない。

そして、フランキーとマギーとの間に芽生えるのは、
なまぬるい愛情なんかじゃない信頼に裏づけされた情愛。

後半は胸を締め付けられる思いでいたのだけれど、
物語が終わり、タイトルロールも終わったとたん、
自分でもわからない感情が押し寄せて声をあげて泣いてしまった。


また★5つ出ちゃいました。
もう順番付けはやめようと思います。


2007.3.15 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2004年/アメリカ
【監督】 クリント・イーストウッド
【キャスト】 クリント・イーストウッド ヒラリー・スワンク モーガン・フリーマン
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# by satsukiloves | 2007-03-15 23:35 | マ行

『かもめ食堂』

d0107263_1838316.jpg
かもめ食堂

サチエさんはフィンランドの街角で「かもめ食堂」をオープンするが、
なかなかお客さんはやってこない。
「毎日真面目にやってれば、お客さんはやってくる」
そんな「かもめ食堂」にある日初めてのお客さんがやってきた。
日本かぶれのその青年に、
「ガッチャマン」の歌詞を聞かれたサチエさんだが、
どうしても出だししか思い出せない。
続きが気になって仕方ないサチエさんは、
偶然カフェで見かけた日本人女性に声をかける。



フィンランドのかもめは太っている。

そんなお話の始まりから終わりまで、
多分私の頬は緩みっぱなしだったと思う。
優しくてやわらかいお話だ。

店主のサチエさん(小林聡美)と、店を手伝うことになるミドリさん(片桐はいり)、
そしてマサコさん(もたいまさこ)の会話の中には、
大切な言葉がいっぱい詰まっていて、どきどきした。

サチエさんの作る料理は特別変わったものではなくて、
おにぎりだったり、とんかつだったり、鮭の塩焼きだったりと、
それは日常の「ごはん」なのだけれど、
だからこそ、こつこつ毎日を楽しむことの愛おしさが、
たくさんこぼれてくるんだ。

サチエさんがキッチンに立ってご飯を作ってる姿、
凛としていて潔くて、その手際のよさにうっとりしてしまった。

女同士は時に面倒くさくもあるけれど、
この映画を観ていたら女友達とご飯を食べたくなった。
そしてフィンランドというところへもいつか行ってみたくなった。


2007.3.14 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2006年公開作品
公式サイト
【監督】 荻上直子
【キャスト】 小林聡美 片桐はいり もたいまさこ
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# by satsukiloves | 2007-03-14 01:00 | カ行

『スクラップ・ヘブン』

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スクラップ・ヘブン

デスクワークばかりの退屈な日々にうんざりしている
警察官のシンゴ。
転属願も上司の机の引き出しにしまわれたまま。
ある日、バスジャックに巻き込まれたシンゴは、
同じバスに乗り合わせたテツに刺激を受け、
世の中を浄化すべくある事業を開始する。





世の中には想像力が足りない。
想像力があれば世の中も自分自身ももっとマシなはず。

どこか他力本願なシンゴ(加瀬 亮)が、
自由奔放なテツ(オダギリ・ジョー)に羨望に近い気持ちを抱いた時、
世の中を変えることが出来るのだろうか。

「若さ」というの勢いで走り抜ける彼らが、
気づけば思いもよらぬ事態を招くことになり、
破滅へと疾走していくテンポのよさを助けるのは、
やはりオダギリ・ジョーのしなやかさだと思う。、
「役者」とくくってしまうのはあまりにもったいない。
このアーティストやはりただものではない気がする。
加瀬亮くんのなんでもなさげな芝居との対比が、
私には小気味良かった。

栗山千明演じるサキがなかなか魅力的なキャラだけに、
「復讐」を企てる彼らとの関係が希薄なのが残念だし、
もっと彼女の内側を見たかったような気がする。

世界を一瞬で消す方法。
ひとりの人間に出来るのは多分たったひとつだけなんだ。


2007.3.10 DVDにて
私的☆印  ★★★☆☆

2005年公開作品
公式サイト
【監督】 李 相日
【キャスト】 加瀬 亮 オダギリ・ジョー 栗山千明

 
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# by satsukiloves | 2007-03-10 01:00 | サ行

『エレファントソング』

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喫茶店でウェイトレスをしている加奈子は、
昔馴染みである初老の男、下月の訃報を受け取る。
“死んだら土に埋めてくれ”と語っていた下月との約束を果たそうと、
加奈子は知り合いの真鍋、加奈子の独り息子・進の3人で
彼の死体を運び出す…。








私にとって大切な映画を紹介します。
TV作品として6日間で撮影された短い一本ですが、
心に残って、ことあるごとに観かえしてしまう作品。

松田美由紀さん演じる「カコさん」、
どことなく私の持っている性質(タチ)と似ている気がしてしまう。

誰かに話しかけられる人になりたい。
ささやかな約束を本気で守る人になりたい。
そう願う「カコさん」がとても好きです。

この作品が撮られた年は、
私にとって忘れられない想いを
たくさん抱えた年でもあったからかもしれません。

利重監督の映画がとても好きです。
この映画を観た時、「結婚してください」と思いました。
そのくらい、利重監督の作品が大好きです。
次回作がいつになっても、きっと好きだと思います。


1994年 wowow(後に劇場公開)
WOWOW NEXT ENTERTAINMENT GENETICS
【監督】 利重 剛
【キャスト】 松田美由紀 三谷 昇 寺島進
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# by satsukiloves | 2007-03-09 01:00 | ア行

『トンマッコルへようこそ』

d0107263_027510.jpgトンマッコルへようこそ

1950年代、朝鮮戦争が続く中、
戦争が起こっているなんて誰も知らない村トンマッコルに
3組のお客さんがやってきた。
アメリカ人パイロットのスミス、韓国軍の2人、
それに敵対する人民軍の3人。
「子供のように純粋な村」を意味する
トンマッコルで起こる奇蹟のようなお話…





いやはや参ったね。
「笑って泣ける」の意味が予想と違ってた。
TVスポットと特報では予測不能でした。

中盤「あるもの」が村を襲うシーンでは、
お腹を抱えて笑い転げてしまったのだけど、
後半はそりゃあ泣けるってもんですよ。

ただ、キーパーソンを演じるカン・ヘジョン嬢に、
あまり魅力を感じられなかったのが残念。
『オールド・ボーイ』は良かったのに。

音楽は久石 譲さん。
美しい映像と緩急のテンポよいこの作品に、
心地良い音を添えてくれる。

南北連合軍、深く刻まれる台詞だ。
そうだ、これは韓国映画なんだよね。
『JSA』を何度観たかわからない私には、
またもや胸に残る映画がひとつ増えました。

それにしても、なんて素敵なんだ、シン・ハギュン様。
あなたのお姿を拝見したく、この映画をチョイスしたのです。
ラストの笑顔がたまらなく泣けました。
胸が痛い。


2007.3.8 DVDにて
私的☆印  ★★★★☆

2005年/韓国
Yahoo!映画特集『トンマッコルへようこそ』(予告編が観られます)
【監督】 パク・クァンヒョン
【キャスト】 シン・ハギュン チョン・ジェヨン カン・ヘジョン
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# by satsukiloves | 2007-03-08 01:00 | タ行

『クラッシュ』

d0107263_24577.jpgクラッシュ

 「触れ合いだよ。街中を歩けば、人と体が触れたり、
 ぶつかったりする。でもロスじゃ、触れ合いは皆無。
 人々は金属やガラスの後ろに隠れている。
 みんな触れ合いたいのさ。衝突し合い、何かを実感したいんだ」

 ロサンゼルス24時。黒人刑事のグラハムは、
 相棒であり恋人でもあるスペイン系のリアと
 追突事故に巻き込まれる。
 彼は偶然事故現場近くで発見された
 男性の死体に引き付けられる……。


参ったね。
どうやったらこんな脚本が書けて、
112分に収められるんだろうか。

いくつもの物語が幾重にも交差して、
さまざまな人種、さまざまな階級、さまざまな職業の彼らが、
思いもよらぬ連鎖を生み出していく。

かつて、非常によく似た手法で『マグノリア』という映画があったけれど、
あちらは長いだけでだまされた感が強かった。

本作の、時に残酷で、時に奇跡のようなその展開のなんと見事なこと。

音楽が効果的に使われているのも印象に残る。
これだけたくさんの人々の物語がどんな風に収束していくのか、
一瞬たりとも目が離せない。

善と悪とがあるとして、誰もが表裏一体。
これは「私の物語」でもあるのかもしれない。

★5つがすでに3つ目。
どうなる?3月の映画生活!


2007.3.6 DVDにて
私的☆印  ★★★★★

2005年/アメリカ
公式サイト
【監督】 ポール・ハギス
【キャスト】 サンドラ・ブロック ドン・チードル マット・ディロン ジェニファー・エスポジート
        ウィリアム・フィクトナー ブレンダン・フレイザー
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# by satsukiloves | 2007-03-06 02:00 | カ行